私がエクアドルに来てからはや5ヶ月が経ちました。この5ヶ月はとても早く、ただただがむしゃらに突っ走ったという感じでした。
最初にエクアドルに来た時はさすが日本の裏側だと思いました。日本とは180度違うことばかりで毎日毎日驚きの連続でした。
楽しかったことや悲しかったことはたくさんありましたがどんな時も側にいて私を支えてくれる友達やホストファミリーの存在がすごく大きかったです。
初めて学校に行った時はスペイン語がうまく話せない私にクラスメイト達はあまり英語が話せないにも関わらず英語でいろいろ質問してくれたり話しかけてくれたりしました。また、私が悩んでいる時や落ち込んでいる時は必ず手を差し伸べてくれました。
スペイン語が他の国の子達に比べてできなくて落ち込んでいた時、私に「でも僕は君の言っていることがわかるよ。それに今、僕達はスペイン語で話してるでしょ?」と、言ってくれたこと、自分に自信が持てずに自分が嫌で嫌で仕方なかった時に「君は一人しかいないし、それ以外にはなれないんだから自分を好きでいたほうが絶対楽しいよ」と、言ってくれたこと、No.と言って相手を嫌な気持ちにしたくないからと本当のことが言えなかった時に「1番大切なのは君の気持ちだよ。君が本当のことを言ってくれない方が僕は嫌だな」と言ってくれたこと。
些細なことかもしれませんがその一言一言がとても身にしました。
また、日本の家族に心配をかけたくなくて言えないでいた事をいつも聞いてくれたのはホストファミリーのみんなでした。
お母さんは私の拙いスペイン語を黙って頷きながら聞いてくれて一緒に考えてくれました。
「人生は簡単じゃないけど、それでもいつも前を向きなさい」というお母さんが言ってくれたこの言葉に私は何度も助けられました。
エクアドルの人達は人と人との距離が本当に近いです。大体の日本人は外国の人を見ると挨拶するにしても自分は英語が話せないからと話しかけることを躊躇してしまうと思います。でもここの人達は私が日本人でもスペイン語がうまく話せなくても笑顔で挨拶をしてくれたり簡単なスペイン語で私が分かるまで説明してくれたりしました。
私は人と人との間に壁を感じさせないエクアドルの人たちが大好きです。
スペイン語がうまく話せなくて落ち込んでいた私に話せることだけが大切ではないと教えてくれたのはエクアドルの人たちの人への接し方でした。
これからもたくさんの楽しいことや悲しいことが起こると思います。
その全てを受け止めて、残りの時間をホストファミリーや友達と悔いのないように過ごし、自分を成長させたいです。
2017年3月 AFS公益財団法人設立記念奨学金
AFS63期 エクアドル派遣 / 鈴木恵夢
【帰国後のレポート】 最初の半年間で諦めなくてよかった
▼高校生・10代の年間留学プログラム
エクアドル年間留学プログラム詳細 エクアドル国別情報