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こんにちは!みちのく応援奨学金1期生として先日帰国しました、59期フランス派遣の高橋奈々美です。日本でもフランスも、多くの人々に助けられ支えられながら、素晴らしい一年間を過ごす事ができました。留学して良かったと心から思っています。
東北代表として抜擢し貴重な機会を下さったAFSとその関係者の方々や、いつも応援と元気をくれる周囲の人々、今後留学に興味がある活気溢れる頼もしい中高生の参考に、感謝の気持ちを込めて帰国報告を紹介させてください。

日本が今抱えている問題や伝統的な慣習が、一見他の国とは関係の無いように思えても、意外と他国との共通点や、それが現地の人々の共感を誘う材料になる事があります。同様に、他の国の事件・ニュースのも中にも私たちの生活に結びつく学びがたくさんあります。

私たちのような中高生の間でも“FUKUSHIMA” “TSUNAMI”等は日本のイメージの一つとして認知されており、特に福島原発問題については、フランス初め各国のメディアに頻繁に特集されています。

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こんな出来事がありました。現地のAFS支部活動で、他国の留学生の友達とそのホストファミリー達、現地AFSスタッフの皆の前で東日本大震災についての発表をする機会があり、パソコンや英訳写真集等を使いプレゼンテーションを行いました。語学の足りない面やプレゼンに必要な機材を借りる際に、周囲のフランス人の方々にお世話になって、地域の人々と作り上げた発表会となりました。

地震への概念の違いや言語の壁、日本でさえ慣れない大人数相手の発表を価値観や視野の角度が違う相手にどう受け止めてもらえるのかと不安でしたが、その心配もつかの間、発表後にはフランスの人々から被災地への応援の声やメッセージを貰ったり、そういった発表ができる機会を周囲に広げて貰ったりしました。
子供からお年寄りまでもが想像を遥かに上回る反響と日本への思いやりに、私の方が国際人として世界の出来事にどう関心を寄せていくべきかと教わる事ばかりでした。

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国籍も言語も育った環境さえも違う私たちが、一つの問題、それも自分の国の出来事でないにも関わらず、これほどまでに団結できる。本当に素晴らしい光景に感動せざるをえませんでした。あの日の事は忘れられません。

留学で各国から来た仲間との交流を通して多くの大切な事を学びました。相互理解の上で、自分が相手を理解する姿勢を示したり、率先してコミュニケーションのアプローチをして相手に安心してもらう事が大切だし、そのやりとりを楽しめる自分を発見しました。
相手との違いは怖い事ではなく、多様性の中で「個性」=「魅力」=「自分の強み」に繋がるのだとも実感しました。自分の個性が理解できれば、もっと相手を理解して良さや魅力も見つけられると思います。挑戦はまだまだ終わりません。

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文化や慣習の中、慣れない相手の土俵に乗ったり、自分の考えや人間性を表現しようと試行錯誤する経験は時に辛い事もありますが、自らの力を高める絶好の機会となるはずです。

私の今後の目標は、留学で得た力を生かし更に国際的な舞台に挑戦し続けたいし、自分の同級生や後輩や周囲に自分の経験から参考に慣れるアドバイスや成長できる機会を与えられる人間になりたいです。
国籍やジェンダー、宗教や肌の色の違い・偏見にとらわれず、さらに深い相手の人間性や価値観を見られる人間でありたいと心から思います。

最後に、いつもサポートして下さるAFSみちのく応援奨学金の皆様ならびAFS宮城支部やその他大勢の方々に心からの感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。


2013年8月 フランス派遣
AFS59期生/みちのく応援奨学生 高橋奈々美

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