十ヶ月のハンガリー生活が終わりを告げました。長いようで短くも感じる留学生活でした。初めは怖く、不慣れだったハンガリーでの生活も今は懐かしいと思えるのは親しんだ証拠ではないでしょうか。
ハンガリーでは様々な経験をしました。学校では友達もいましたが、悪口を言って来る嫌な人もいました。電車では切符をどうすればいいかわからず駅員に罰金を支払ったこともありました。自分のしたいことと周りの意見が合わないことも多々ありました。ですが最後には上手く生活できるように成長したと自分自身で強く実感しています。特にホストファミリーと最後まで仲良く過ごせたことがとても嬉しく思います。最後には受け入れてくれたホストファミリーとの時間を大切にしたいと強く思えました。十ヶ月という長い期間、日本から来た言葉もわからない子供を受け入れてくれたホストファミリーにはとても感謝しています。拙いとしてもハンガリー語で話し合えたことは嬉しかったです。
この留学で僕は実際に体験することの楽しさや大切さを学びました。僕は出発前にハンガリーのことを調べたりしていました。そしてその前情報をもって行ってみると実際は違ったり、なるほどなと納得するなど実際に住んでみると、その国や地域の人たちがどのような人たちなのか？この行動はなぜこうするのか？など文化の違いがよくわかります。写真やパソコンの中で見る世界と違いそこには実際に人がいて、考えて動いています。実際に住んでみることでしか得られない体験をこのAFS留学でできたことは貴重なことだと思っています。大切なのは正しく物事を見ることだと考えます。難しいことではありますがこの先もその心を忘れずに生きていきたいと思うようになりました。
そして日本に帰って来ました。飛行機を出た瞬間汗が体にまとわりつく湿度の高い日本の夏が懐かしく思いました。しかし自分自身でも驚くほど日本の生活がスッと入ってきて１７年間住んでいた国の生活は忘れないものなのかと感慨深くなりました。ですがバスや電車の時間通りに来る正確さに笑ってしまいました。ハンガリーの魅力の一つである静かで穏やかなところは人々の性格や文化にも現れていて、バスや電車にも現れているからです。
ハンガリーへの留学でもらった刺激を何かしらの形でこれからの人生に上手く落とし込めないかと考えています。
最後にこの留学に挑戦することができたのは三菱商事様をはじめ、すべての奨学金関係者様、AFS関係者の皆様のご支援のおかげです。人と人の繋がりを後押ししてくれた三菱商事様には改めて御礼申し上げます。
三菱商事高校生海外留学奨学金奨学生
2022年・69期 ハンガリー派遣 ／ H.Jさん
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