私がフランスに来てからもう6ヵ月が経とうとしていますが、毎日がとても充実していて、この半年が一瞬のように感じます。
私は南東フランスの小さな村に配属されました。イタリアとスイスに近隣している地域なので標高差が大きく、初日に、辺り一面に広がる山々にとても驚き感動したことを今でも覚えています。
フランスの公用語はもちろんフランス語なのですが、はじめは伝わらない時は英語を使えばよいと考えていました。しかし、現地に来て私のその考えはとても甘かったことに気がつきました。
フランス人の多くは英語を話すことが苦手です。日本人と大差はなく、学校で習ったレベルでアクセントもかなりフランス語寄りです。運よくホストマザーは英語をかなり話せるほうだったので、最初の2か月はマザーに頼りきりでした。
そのため、ホストブラザーやファザーとはコミュニケーションが難しく本当に悔しい思いをしました。2か月が過ぎたあたりで、ホストマザーと相談してこれからはフランス語だけで会話していこうと決めました。
今でもまだニュアンスなどの違いで伝わらない時はありますが、毎日会話をする中で新しい単語や表現を発見することができるので、これはやはり現地でしかできないことだなと日々感じます。
そして、改めて非英語圏に留学を決めてよかったなと思います。本当にたくさんの言語に触れることができるからです。こちらでできたイタリア人の親友は、イタリア語、アラビア語、韓国語を話すことができ、スペイン語やドイツ語を話す友達もいます。今まで日本語とほんの少しの英語と中国語しか喋れなかった私にとって、この環境はすごく刺激的で、世界が一気に広がりました。
また、フランスでは家族間での交流が本当に多いなと感じます。週に一度は祖父母に会ったり、定期的に親戚の誕生パーティーに参加したり、一緒にスキーをしに行くなど、本当に素敵な文化だなと感じます。これは、日本に比べて休日が圧倒的に多いことが関係しているのではないかなと思います。
まだ留学してちょうど半分ですが、それだけでも本当に多くの事を学び、感じることができました。自分にとって新しい文化や言語、考え方についてなど挙げればきりがありません。
ホストファミリーや現地の友達、日本で支えてくれる方々、AFS協会とみちのく応援奨学金関係者の皆様には本当に感謝しています。
残りの5か月間も悔いの残らないように過ごしていきたいと思います。
みちのく応援奨学金奨学生
AFS68期 フランス派遣/ S.Yさん
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