67期として1ヶ月で緊急帰国し、68期として2回目のドイツに来て、長いようで早くも4ヶ月が経とうとしています。
コロナの中で留学して良くなかったことは、残念ながらゼロではありません。例えば、学校が最初の方はオンラインだったこと、学校に登校できてもクラスメイトと距離を保たなければならないこと、行きたい場所があっても行けないことなどです。
しかし、オンラインや日本の生活では実現していないであろう成長ができていると、自分なりに思うことがあります。
まずは、ドイツ語です。最初は簡単な挨拶くらいしかできなかったのですが、簡単な日常会話ができるようになったり、聞き取れたり、とても成長しました。学校の授業は英語、数学、生物、ドイツ語を半分以上は理解できるようになりました。
もうひとつは、自分から行動するということです。自分から行動してみるということは苦手な方ではないのですが、少し勇気がないと行動しなくなる事がよくありました。
留学の1つの目標として、「長い付き合いのできる友達をドイツの学校で自分の力で作る」というのがありました。日本の学校に留学生が来たら、珍しいので多くの人が話しかけにいきます。なので、私もドイツに行ったらみんなが話しかけてくれて、すぐ友だちができ、キラキラな留学生活が送れるのではないかと期待していました。しかし、現実はそう甘くなかったです。
ドイツ人は、シャイな人や、英語話せないからという理由を作り距離をとってくる人、自分の周りの人とだけ仲良くするという人が多いように感じました。勝手に高く期待した理想と現実が違いすぎて、もうこの学校ではやっていけないのではないかと、とても落ち込みました。1年しかない留学生活、このまま何も行動せずに終わるより、勝手に落ち込まず、行動してから落ち込もうという考えに変えました。そして、どうせ話しかけるならドイツ語で会話がしたいと思い、学校の前日に話したい内容を考え練習し、その内容を話せたらその日の目標達成という風にしています。
実際話しかけてみると、割と相手が自分の話もしてくれたり、私がドイツ語で理解できなかった時に英語は話せないと言っていた子が英語で説明してくれたりします。今では、ほとんどのクラスメイトと話すことができます。もっと仲を深めたいと思った時は、休みの日に遊びに誘ったりしています。もちろん、特別に楽しい日ばかりというわけではありません。その日どれだけクラスメイトと会話できたか、授業の内容はどうだったかにもよります。でも、それも自分の行動と考え方次第で、毎日を楽しい日に変えられるのではないかと思っています。
休みの日に一人、部屋で暇な時間ができると、もっと行動を変えなければいけない、このままでいいのかと、気分がマイナスの方向に進んでしまうので、できる限り予定を立てるようにしています。ファミリーと過ごしたり、学校やAFSの友達と街に行ったり会って話したりしています。会うたびに思い出も増えるし、仲も深められている気がします。
一緒に生活しているホストファミリーはマザーと2つ上のシスターです。一軒家で上の階にはおじいちゃんおばあちゃんが住んでいて、休みの日やお祝い事があるときには一緒に食事をしたりします。ファミリーは全員協力的です。学校での悩みを聞いてくれたり、色んな所に連れて行ってくれたりします。たくさん話をしたり、家事を一緒にしたり、とても良い関係です。私は”初めましての人”に素を出すことが得意ではないので、ファミリーが何かしている時や、出かける時はついていって、会話を沢山するようにしています。近所にも友達ができました。
残りの7か月も、こんな大変なコロナの状況にも関わらず私を受け入れたくれたホストファミリー、仲良くしてくれている学校の友達、AFSで出会った人、日本の家族、私の留学を支えてくれている全ての人への感謝を忘れずに、日本では経験できないことにたくさんチャレンジし、一生の思い出に残る楽しく悔いのない留学生活にしていきます。
森村豊明会高校留学奨学金奨学生
2021年派遣(冬組) / ドイツ派遣 H. R. さん
→帰国後レポート「ドイツ留学レポート 最高の留学生活をくれたホストファミリーと友達」を見る
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