私へ留学というターニングポイントがやってきました。中学を卒業し寮生活をスタートさせ一年が経とうとした時、自信のない自分を好きになれずにいました。そこに留学という光がさしたのです。他国で様々な思考を持つ人達と関わることで自分の中に何かが芽生え、成長することが出来るのではないかと考えました。

ホストファミリーとのり巻きを作った時の写真

留学先はスイスに決めました。母の影響で小さな頃から観ていたハイジが暮らすスイスは私の大好きな物で溢れた印象だったからです。大自然の中で自分を見つめ直したかったのです。スイスで「新たな自分探しの旅」がスタートしました。

学校でのイベント『Samichlaus』の写真

スイスに着き私は最高潮でした。しかしそれはすぐに言語の壁により崩されてしまいました。日常会話はスイスドイツ語、学校の授業はドイツ語という現実です。その二つの言語は全く違う物でした。
スイスドイツ語は地区の方言や人によって言い方が違うため教科書などありません。ドイツ語を勉強しても友達との会話にはついていけないという悲しい日々が続き、何度も挫けそうになりましたが、成長できない自分はもう要らないと思い、友達には積極的に話しかけ交友関係も広がり、楽しく学校へも通えています。
ホストファミリーとも共有する時間を増やしとても良い関係を築くことができています。諦めずに自分から動いて良かったと思っています。

支部活動でハロウィンパーティーをした時の写真

休日も友達や家族と綺麗な景色を見に行ったり、興味のある場所にはなるべく行くようにして有意義に過ごしています。隣接しているイタリアやフランス、ドイツへも行ってみました。友達には「日菜は予定入れ過ぎて一緒に遊べる日が全然ないよ」と言われることもありました。

友達の馬に乗馬させてもらった時の写真

あっという間に折り返し時期になった今、心から思うのは、多くの人に支えてもらって今の自分がいるということです。その方々への感謝の気持ちを忘れずに残りの限られた留学生活を悔いのないものにしたいです。そして新たな自分探しができるように日々努力していきます。

東海東京財団留学奨学金奨学生
2019年・AFS66期 スイス派遣/ 鈴木 日菜

帰国後のレポート:戻れる場所がある幸せ ∼Switzerland∼

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