今回、新型コロナウイルスという未曾有の事態により緊急帰国となった。ドイツ到着193日目で帰国した。帰る頃には日常会話程度は流暢になっているだろうと期待したドイツ語は依然拙い。(しかも既に忘れ始めている。)
自律を目標に掲げていたがそれが達されたかは正直よくわからない。約半年で何を為すことができたのだろう。私の留学はなんだったのだろうと考え始めると自己嫌悪に落ち入る。
思いの丈を述べよう、後輩たちの“ため”になることを書き残そうと考えたがおそらく自分自身が帰国について実感していないのだと思う。どこかまだ他人事のように感じているせいか文章がひどくまとまらなかった。留学という貴重な経験をしたのにもかかわらず申し訳ない。
今言えることは今回の留学で経験した様々な事柄を“無駄ではなかったと”いえるようにこれからの生活を歩んでいきたい。ということだけである。
今回の留学は日本時間の夜中に泣きながら電話をしても応えてくれた母親の応援、弱音を吐き出させてくれた友達との絆、AFSスタッフの支援、また森村豊明会より経済支援がなければ留学は実現、そして継続することは不可能であった。支えてくれた皆様には感謝の念しかない。しかし今はまだ感謝の気持ちや経験を充分に伝えることができていないことをとても申し訳なく思う。時間が経つかもしれないがいつか伝えていければと思う。
今はとにかく自分そして大事な人を守るための行動をとり、それぞれの未来について考えていければと思う。
森村豊明会高校留学奨学金奨学生
2019年・AFS66期 / ドイツ派遣 天野 琳日
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