私はここ、ヒューストンに来て毎日のように新しい体験をしています。
学校では水泳のシーズンが終わり、経験のない水球のチームの一員として毎回トーナメントに出場しています。習ったことのないピアノを始め、スペイン語を学び、新しい食べ物や音楽に出会いました。これらのほとんどはホストファミリーの支えがあって始めることができました。彼らは私に何かやりたいことやどこか行きたいところがあるかいつも、聞いてくれるためです。
ここについた当初は何か質問をされても、自分の考えがまとまらずいつも曖昧な返事をすることしかできませんでした。簡単な質問にもうまく答えられないのは、言語の問題ではなく自分にしっかりとした意思がないことだと気づき、変わりたいと強く思いました。

ヒューストンの空港で初めてホストファミリーに会ったとき。ネームプレートを作って待っていてくれて、緊張していましたがとても嬉しかったです。

この問題の解決のために私がすぐに始めたことは、日々の生活に「意識と興味と行動」を加えてみるということです。友達の話が気になったらより詳しく聞いてみる、身の回りの知らなかったこと気づかなかったことを調べてみるといった、少しの意識で見つかった興味に対して何かしらの行動をしてみると、新しい発見が沢山ありました。とても小さな三つの変化によって、“ここに行ってみたい”、“これを食べてみたい”、“これに挑戦したい”といった自分の意見を生みました。
いつでも自分の意見を持ち相手にしっかりと伝えるという成長のおかげで私は今、周りの人とのコミュニケーションが増え毎日がより特別なものになっています。

水球の試合に勝ち、その帰りにチームメイトとかき氷屋さんに寄り道したとき。

私はホストファミリーと日本のことを共有することがよくあります。
9月の初め頃、ホストファミリーに「いただきます」の文化とその意味を話しました。彼らは、食べ物に感謝をするという日本の習慣を気に入ってくれました。その日から、食事の前に手を合わせて「いただきます」をいう習慣がつきました。私はこの文化を素敵だと受け入れてくれるホストファミリーに感謝の気持ちでいっぱいです。

ホストファミリーと彼らが最初にホストしていたノルウェーの女の子とコンサートに行ったとき。彼女は1週間だけホストファミリーに会いに帰ってきていて、一緒に楽しく過ごしました。

どの国から来ている留学生も、やはり家族や友人、食べ物、街並み、言語など恋しく思うことがあると聞きました。自分の帰る場所、国があること、そんな場所をもう1つ作ることはとても素敵なことです。

水泳のチームメイトとマラソンランナーにお水などを配るボランティア活動に参加したとき。

今一度自分自身と向き合い、与えられたチャンスを無駄にせず、新しい出会いや発見からたくさんの学びを得るよう努力していきます。そして、留学という夢を支えてくださったすべての人に感謝して一日一日を大切に過ごしていきます。

森村豊明会 高校留学奨学金 奨学生
2019年派遣/AFS 66期 アメリカ合衆国派遣 秦 彩夏

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