留学とは。私は留学には色々な意味があると考えています。メキシコに来てこれまで考えもしなかったようなことを考えるようになりました。家族、友達、環境、言語、すべてが違って、新しい人生を生きているかのように感じたり、家族の大切さを身にしみて感じたり、自分の生きている意味でさえも考えたりしました。
もちろん文化の違いを感じることはたくさんありました。それでもただ違うから、おかしい、などと考えるのではなく、違う文化を納得して理解してあげることが大切だと私は考えます。
留学前に、こんな言葉を教わりました。”It’s not wrong, it’s not right, it’s just different.” まさにこの言葉の通りだと思います。文化を否定して、自分が知っている文化が正しいと思って、文化に正しいも間違いもない、その文化で生きている人がいることを知り、理解してあげることこそが異文化理解だと私は考えます。
また留学に来て人と人との関わりの大切さを知りました。日本人は人の目を気にしすぎてなかなか自分を表現することが難しく感じているけれど、メキシコ人は自分に自信を持っていて、いつでも素の自分でいます。嫌なものは嫌というし、遠慮なんて言葉は知りません。そして何より家族や他の人との時間を大切にします。
私も留学に来て改めてこれは自分一人の留学ではない、ホストファミリー、友達、学校、AFS、親、支えてくれる人たちがいてこその留学だと感じました。貴重な体験をさせてもらえていることに感謝し、その期待を裏切らないよう、無駄なく後悔のない留学にしていきたいです。
日本がたまに恋しくなる時はあるけれど、何よりここが自分にとってとても大切な場所になりました。家族と呼べる家庭があり、自分をよく理解してくれる姉弟がいて、サポートしてくれる友達がいるこの場所は私にとって掛け替えのないものです。
きっと一年が終わっても私の留学は続くでしょう。日本に戻ったとしても、いつかメキシコに帰るんだと思います。私には帰る場所があって、幸せです。
2019年 メキシコ派遣
AFS66期生／AFSどさんこ奨学生 山口 里桜
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