10ヶ月のフィンランドでの留学生活が終了しました。
私にとってこの10ヶ月は、決して短くはありませんでした。楽しいことばかりではなく、大変なこともたくさんありました。しかしその中で、これからの人生では得がたい貴重な経験をすることができました。
日常生活に戻った今、自分自身でたくさんの成長を感じています。たとえば、人見知りだった私が、気づいたら積極的に人に話しかけていたり、テレビなどで流れる世界での出来事に興味を抱くようになったりと、留学前にはなかったことが増えました。
この留学生活での一番の宝物は、大きな目標ができたことです。私は留学に行く前ほとんど英語がしゃべれず、日常会話もままなりませんでした。
フィンランドの母国語はフィンランド語ですが、他の国から来る留学生、またフィンランド人も皆英語を流暢に話せるので、英語の能力がとても求められました。そのような環境の中で自分の意見をうまく伝えられず、自分を出せない、自分を知ってもらえない時期が長く続きとても悩んでいました。
しかし、家族や友達のおかげもあり、時間がたつにつれてだんだん英語に慣れ、さらに異なる文化を持つ人たちと、英語でコミュニケーションを取ることに楽しさを感じるようになりました。そして『英語をもっと上達させたいと強く思うようになったこと』が今の大きな目標となりました。
私はこの目標を高校生である今得ることができて、本当によかったと感じます。この留学を通して、今だから感じたこと、学べたことが多くあり、それがこれからの人生を大きく変えるものになると強く思います。ホストファミリー、現地の高校の友達、世界各国からの留学生などの多くの出会いは、大人になってからはできない貴重なものです。その人たちから文化、言語、また人間として様々なことを学び、そしてその出会いこそが私を成長させてくれました。充実した留学生活は、そのような人たちの助けがなければ送ることができませんでした。私は恵まれたことに、優しいホストファミリー、友達に囲まれて、彼らは右も左もわからない私をいつも助けてくれました。
これからも、私を支えてくれた人たち、また日本の家族やどさんこ奨学金を寄付してくださった皆様をはじめ、私の留学を応援してくれた多くの人たちへの感謝を忘れず、目標に向かって頑張っていきたいと思います。
AFSどさんこ奨学金奨学生
AFS65期生 フィンランド派遣 ／ 平山奏恵
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