今回のこの留学で、前回のレポートにも書いたように自分は視野を広げ、多面的な考え方を身につけるという事を大きな目標に掲げています。
前回のレポートまでの生活では友人、家族との関わりは今から考えるとかなり希薄なものであり、とても充実しているとは言い難いものでした。しかし、半年を過ぎた辺りからの周囲の人々との関わりは爆発的に増えました。理由としてはやはり、言語能力の向上がまず第一に挙げられますが、それよりも自分自身の「周りと今よりも多く、深く関係を築きたい」という考えが、学校の友人の気さくさ、寛大さなどのおかげで大きくなったということが言語うんぬんよりも重要な要因でした。その考え方が自分の留学生活をよりよい、最高のものへしてくれました。
以前からホストペアレンツにも言われていた「自分が何をしたいのか」「したい事をすれば良い」という事が。それこそが自分の留学生活だけでなくこれからの人生を歩んでいく上でどれほど大切な考え方なのか。また、それを実行するにあたって自分がどれほどの能力を有していなければならないかなどをドイツにいた自分の周囲の人々との関わりで、今までより深く考え、実感する事ができました。この有すべき能力こそが、自分が留学の目標に掲げている「多面的な考え方」なのです。
なぜかというと、多面的な考え方をすれば物事を主観的かつ客観的に捉える事ができ自分のやりたい事を見つける大きな手助けとなってくれるからです。ドイツでの実際の生活でもこの多面的な考え方を身につける事ができたおかげで様々なことに好奇心旺盛になり、偏見や決めつけなどもなくなり本当に色々な事に取り組むきっかけができ、実際にそれらに挑戦し新たな経験を得ることができました。
この1年間を振り返ってみると本当にあっという間で今思えば後悔もたくさん残っています。しかし、その後悔をそのままにせずこれからの人生の糧として大いに活用できるよう、またこの素晴らしい経験を一切無駄にする事のないように今からを生きていこうと思います。
奨学金を支援して下さった皆様、AFSの職員皆様。本当にありがとうございました。
AFS65期 ドイツ派遣 / AFSボランティア奨学生 山下 侑真
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