私はいま、ホストファミリーや学友と共に充実した日々が過ごせています。
この半年間で様々な新しいことに挑戦しました。先日の春休みには、目標の1つであった1人旅に行き、未熟ながらもチェコ語での会話が成り立った時には、今まで感じたことがないほどの喜びを覚えました。最近は、家族や友人との会話も現地語で、言語習得により努めています。

2018年9月 初めて訪れたプラハにて ホストシスターと共に

また、昨年はチェコスロバキア独立100周年、今年1月にはプラハの春において命をかけて自由を訴えた英雄、ヤン・パラフが亡くなって50年と歴史の面においても重要な節目に立ち会うことができ、チェコや中東ヨーロッパの魅力に更に惹かれています。

2018年12月初旬 社会見学で訪れたチェコ国立博物館にて、クラスメートと共に

私が最も胸を打たれたのは、先ほど挙げたヤン・パラフです。彼は、カレル大学の学生である傍ら、ソ連の侵攻と占領に抗議する活動を行っていました。しかし、現状が変わらないことを察した彼は、「絶望の淵にある民族を解放するため、焼身自殺という非常手段を取ることにした…。8月を忘れるな!」と言い残して、自らの命を捧げたのです。当時20歳と、私とそれほど年齢が変わらない彼が未来のために起こした行動の大きさは、衝撃的なものでした。
自国に興味を持ち、考え、自分の意見を発信していく姿勢は今の若者にも受け継がれています。学校の休み時間などで、日本の過去や他国との関係について問われることも少なくありません。この、自国を思い、世界を知るということは是非、日本に持ち帰りたいものの1つです。

2018-2019年 年末年始を過ごしたコジェノフにて 最も長い時間を共に過ごす3個下のシスターと共に

私に関わってくださっている現地の方々は、日本だけでなく他の国の文化や人種を認めてくれます。チェコの文化と比較はしても否定することはありません。これこそが、AFSが目指す世界平和につながるのではないかと、今日までの留学で強く感じています。
残り三か月と限られた時間ではありますが、全力でこの留学を謳歌したいと考えている所存です。

ホストファミリーと共に(オールドシスター不在)

森村豊明会 高校留学奨学金 奨学生
AFS 65期チェコ派遣 / 窪田 樹奈

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