私が留学を考えたきっかけは、父の仕事の都合でドイツに行ったことです。当時、言葉もあまりわからない状態で、学校では言葉が通じないだけでなく、時間割や学校内のルールがかなり違って戸惑いました。
他にも各季節の行事など、日本とはまるで違う世界があると知りました。そして、もっと色々な世界を見てみたいと思ったのです。これが中学生の頃です。
高校在学中に行こうと思った大きな理由は、その思いが薄れる前に行動したかったからです。私は結構環境に流されやすいので、大学生になった後などでは、時間が空きすぎて、「もういいや」と思ってしまっていたかもしれません。

留学中、最も印象に残っているのは学校のコンサートでバイオリンを演奏したことです。学校で楽器の個人レッスンを受けることができたのですが、難しい曲を半年ほどかけて練習して、私の中では最高の演奏を学校で行われたコンサートですることができました。
無事に弾ききれた時は達成感でものすごく興奮しました。
聞きにきてくれた友達や保護者の方に褒めてもらえた時はものすごく嬉しかったです。

休みの日には、よく電車に乗って日帰りで旅行をしていました。中でも一番楽しかったのは同じ学校に通っていた他の留学生達と旅行に行ったことです。何かを見て思ったことをすぐに話せたり、自分では行こうと思わないところに行ったりと、一人で行くよりも楽しかったです。

ホストファミリーにも旅行に連れて行ってもらいました。秋休みにマヨルカ島にバカンスに行った時は、2週間ほどのんびりと過ごしました。あれほどせかせかしていない旅行は初めてで、とても気に入りました。他にも、親戚一同が集まったクリスマスパーティーは日本の家族とやっているものとは比べものにならないほど大規模で驚きました。
今でもホストファミリーとは手紙を送ったり、ちょっとしたものですがクリスマスプレゼントを送りあったりしています。

日本とは少し違う教科、初めて知る国際問題に対する考え方などを勉強したことで、改めて自分が大学で学びたいものを確認することができました。
留学によって、日本にとどまっていれば決してできなかったことを体験しました。本当に留学に行ってよかったと思っています。

AFS64期 スイス派遣/ 小林茉奈

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