スイスから帰ってきて約1か月ほど経ちました。
この留学生活が私に与えたものはとても多く、留学前の自分を思い出して比べても、あの頃の自分はまだまだ幼かったなぁと、はっきり成長を感じ取ることができます。

紅葉した山を家族と登った

小さい頃からずっと惹かれていたスイスですが、実際の生活は私の期待を裏切りませんでした。
都市部でも自然に恵まれ、登山をしたり、湖で泳いだり…。スイス人の多くは自然との付き合い方をよく知っています。
振り返ってみると、私は留学中に大変な苦労はしなかったなと思います。もちろん言いたいことがうまく伝わらなかったり、初めてのことに戸惑った時期はありましたが、それらを辛いとは思いませんでした。
でも今思うと、こんなに全てが円滑に進んだのは周りの人たちにずっと支えられていたからでした。全ての留学生が楽しいことばかりではありません。
ホストファミリーの、現地で知り合った人々の優しさがあったからこそ、こんなに素敵な留学生活が送れたのだと気付きました。

クラスでウィーンに旅行に行った

正直に言うと、私にとっては留学中よりも日本に帰って来てからの方がずっと辛かったです。逆カルチャーショックがここまで強いとは思ってもみませんでした。
慣れ親しんだ国のはずなのに、考え方や価値観など、合わなくなっていることの多さに気付き愕然としました。
もう一つの原因は、人との交流の機会がめっきり減ってしまったことにあります。今現在休学中の私は、受験真最中の友達とは会う機会が少なく、学校以外で親しい人も少ないのでほぼ毎日一人家で過ごしています。
17年過ごしてきた日本なのに、自分の人間関係の薄さに驚きました。留学中は出会いの連続で、必ず誰かと会話する機会がありますし、そんな中で人と接していく楽しさも知りました。今はそんな日々が恋しいです…。

AFSキャンプにて

あっという間の留学生活でしたが、私は今、留学することを決めて本当に良かったと思っています。
この体験で私が得たものは、普通に日本の高校で勉強して、大学に行くという過程では絶対に得られません。この経験をこれからの進路にも活かしていきたいと思います。

最後に、日本や現地で支えてくれた方々、AFS協会と奨学金関係者の皆様には本当に感謝しています。ありがとうございました。

約3100mの山を登頂したとき

みちのく応援奨学金 奨学生
AFS64期 スイス派遣/ 佐藤辰哉

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