僕がデンマークに留学生として派遣されて半年が過ぎました。その半年間の間、僕は様々な人に出会い、お世話になりました。
ホストファミリーや新しくできた友達には特に楽しく、有意義な時間を過ごさせてもらっています。
デンマークは世界で一番幸福な国と言われたことのある国です。
そんなデンマークには「Hygge」(ヒュゲ)という言葉があります。この言葉はその場の空気間や雰囲気を表す言葉で、デンマークの幸福感の象徴ともいえる言葉です。
そのためヒュゲという言葉は、様々な記事などで取り上げられていたりしますが、どれも説明が曖昧だったりします。
その理由は、この言葉がデンマークで生まれて、デンマークにしかない言葉だからということだけでなく、ヒュゲの定義自体が曖昧なこともあります。
実際にデンマーク人のクラスメイトにヒュゲの定義を聞いてみましたが。聞かれたクラスメイトもはっきりわかっていなかったり、聞いた相手によって説明が変わったりしました。
ヒュゲの例えを挙げると、家族とテレビを見る「時間」もヒュゲですし、友達と話している「時間」もヒュゲです。ただ、僕はこの曖昧なヒュゲがデンマーク人の幸福感の象徴だと言えることは間違いないと思っています。
なぜ僕がそう思うかというと、ヒュゲは自分や、自分の周りの誰かが孤立しないようにするという文化であると、僕はこの半年間を通して感じたからです。
例えば、クリスマスには家族や親戚が勢ぞろいしてプレゼントを交換したりしてお祝いしたり、学校側が放課後に生徒が集まってくつろぐ場所を設けたり、一つの家に集まってゲームナイトをするなどのヒュゲを体感できました。これらは全て立派なヒュゲです。
これからも沢山のヒュゲを体験して、それをもとに僕自身もヒュゲの心得を学んで日本に持ち帰りたいと思います。僕はこのような素晴らしい体験ができる機会をいただけたことを、とても感謝しています。
このレポートを読んでいる皆さんに、素晴らしいヒュゲがあらんことを。
Mange tak fordi du læste
By Kirin Shimizu
ボランティア奨学金 奨学生
AFS 64期 デンマーク派遣 清水希倫
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