私はベルギーという国で1年間を過ごしました。
ベルギーの公用語は何だか知っていますか?ベルギーの公用語は大きく分けて2つあります。フランス語とオランダ語です。そして、少しだけドイツ語の地域があるそうです。
なので、電車に乗ってオランダ語圏まで行こうとすると、フランス語アナウンスだったものが途中からオランダ語アナウンスに変わります。私はオランダ語は何も分からないので、同じ国にいるはずなのにまるで違う国にでも行ったような気分になります。
私がベルギーで経験したかったのはこのような多言語の世界でした。しかし、実際日常生活でオランダ語と触れ合うことはあまりありませんでした。
ですが、私はアルロンというルクセンブルクという国からとても近い町に住んでいました。そのため私の通っていた学校にはルクセンブルクから来ている生徒も多く、教室の中でルクセンブルク語での会話が聞こえることもよくあり、2ヶ国語が一度に聞こえるという不思議な日々でした。
初めは言葉も分からず会話がままならなくてイライラしたり、自分がアジア人であることに嫌気がさしたりと落ち込むことばかりでした。ですが、徐々に私が言葉を理解できるようになっていくうちに、友達とコミュニケーションを取れるようになっていくうちに私は自分がアジア人であること、日本人であることをしっかりと受け止めようと思いました。
それからは友達からのアジアや日本の偏見をなどのギャグを心の底から笑うことができるようになりました。私達はこんな風に思われてるのかと思ったり、相手自身が私を知っていき、相手側の私達に対する偏見が減ってきているのが分かったりしました。
こうして、他国で他言語で家族ができ、友達ができ、笑い合えることができるようになったことが私の何より忘れがたい経験です。
そして、私のこの素晴らしい経験の後押しをしてくれたボランティア奨学金にAFSを通じて関わってくださった全ての方々、AFS、日本とベルギーの家族に感謝をしたいです。本当にありがとうございました。
ベルギー(フランス語圏)派遣
AFS63期生/ボランティア奨学生 小林夏乃
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