前回のレポートからはや4,5ヶ月が経ち、日本に帰ってきてはや1ヶ月になります。たまに「あ、ここは日本か。」という事を考えてしまいます。
それだけイタリアの生活に馴染んで、日本の生活と比べてしまうということは、自分の中ではすこしうれしいです。
今回は自分が留学の終わりのころ、そして帰国後にどんなことを考え、感じたかを書いていきたいと思います。
まず、留学の終わりのころ、自分の中では「ここまでやりきったぞ!」という達成感と「イタリア語の勉強をもっとすればよかった。」や「もっと他の留学生や同級生、他の人と交流を深めればよかった」などという後悔の気持ちが入り混じっていました。
しまいにはあせり始め、行動をとろうとしましたが、ホストマザーに「ゆっくり、またつながりを持てばいいじゃない。別に連絡先は持っているし、今の時代は簡単に連絡できるのだから。」と言われました。実にイタリア人らしいアドバイスだと思ってしまいました。
そしてその言葉に救われ、残りの時間を気持ちよく、そして悔いなく、自分が思うように家族や留学の仲間と過ごしました。
そして帰国後、一年ぶりに家族や親戚、友達に会いました。
皆さんまず一言目が「イタリアどうだった?」という非常に抽象的で、かつ話せばかなり長くなる質問でした。この質問には正直困りました(笑)。でも自分も全く同じ質問をしていたので、人のことは言えません…
そしてイタリアでホストファミリーとやったこと、他の留学生とやったこと、同級生とやったことを考えると、自分が最初思っていた「一年間を使ってまで留学をする価値はあるのか」という質問に対して、一年前の自分に対して自信を持って「はい、価値はあります」と言えます。
私は高校生には10ヶ月という期間がちょうどいいと思います。確かに半年で十分、2年間はぐらい居たいと言う人もいますが、自分はそれらは短すぎ、長すぎだと思います。そしてみんなにはぜひこの10ヶ月という交換留学、異文化交流を体験してほしいです。
留学は、「外国の文化についてもっと知りたい」や「言語を勉強したい」という理由だけでなく、「自分を変えたい」、「何かきっかけを作りたい」という理由であっても良いと思います。「贅沢だ」という人もいると思いますが、私はこれも立派な理由だと思います。なぜなら私もそうでしたから。
これからも留学で迷っている人がいれば、背中を押してあげたいと思います。
最後に、支援者の皆さまをはじめ、自分の留学を支えてくれた父や親戚、同級生や友達、AFS、そして留学で知り合ったみんなに、この場を借りて、お礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
AFS63期 イタリア派遣 齊藤馨
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