注意:辛いこと7割と書きましたが、私の留学経験は決して暗いものではないです・・・

留学しようと思ったきっかけ

留学に興味を持った理由は、幼少期から毎年のように留学生が滞在していたことから、それを見て「高校生で留学、ちょーかっこいい!」と思ったからです。
でも、その当時の私は、夢がなく、特に英語が好きなわけでもありませんでした。悩んでいる時に、尾三支部のフランス人AFS留学生に出会い「英語好きじゃなくてもいいじゃん。英語圏だけが外国じゃないよ。」という言葉に背中を押され「非英語圏」を選び、そして、ラテン音楽に興味があるし、楽しそうだし!なんとなーく縁あって2010年コスタリカへ行くことになりました。

ステイ先の庭から撮った写真

帰国後の進路

今は、日本語教師になるために勉強しています。
コスタリカでは、田舎の小さな公立高校へ派遣されました。そこでは、アニメやゲームなどの影響で日本語に興味を持っている生徒が沢山いました。学校では、他学年の子達からも「コンニチハ!」と話しかけられるほどです。
学校では、日本語を教える機会、日本について発表する機会を沢山頂いたにもかかわらず、知識不足で自分の納得いくようにいきませんでした。その悔しさから帰国後は、「もっと日本のことを知り、専門的に日本語教育を勉強したい!」と夢に向かって頑張っています。

留学先での驚き・葛藤エピソード

留学先では、驚きの連続でした。日本とコスタリカの生活や環境が違いすぎて「異文化理解」の「理解」までは11ヶ月ではできませんでした。1日1日を過ごすので精一杯で、その時は、「日本ではこうなのに!なんで!」と葛藤する日々でした。
印象に残っていることを4つ書きたいと思います。

(1)断水、電気が不定期に止まる・・

私が住んでいた地域では、不定期に断水したり、電気が止まったりしました。年々回数が減り、今はほとんど止まることはないそうです。
「日本だったら前置きなしに長時間止められるなんてありえない。」と腹がたちました。しかし、コスタリカ人は「あー水止まっちゃった。」「昨日の雨すごかったもんね〜」「電気つかないから暗いし外で授業をしましょう。」「昨日はクリスマスだったから電気の使用量が多かったのかな〜」とあっさりしていました・・・

(2)虫と動物

苦手な「虫」に苦しめられ、驚かされました。
アリ(黒く小さいアリ・黒く大きいあり・赤いアリ)、蜘蛛(巨大で毛の生えた蜘蛛・カラフルな蜘蛛)、仮面ライダーみたいなバッタ、サソリ、ゴキブリ、蝶々、黒い蜂?に刺され通りすがりの人に助けられたり、何故か私だけ蚊に何十箇所も刺されたり・・・。
動物は、ハチドリ、ナマケモノが家に迷い込んでき、動物園でしかみたことがない鳥たちがそこらへんを飛び回っていました。放し飼いされた犬や猫たち、ワニがいる川、海に行けばイグアナ、いたずら好きのサルたち・・・虫や動物達とはすごく距離が近かったです。
もう、ちょっとやそっとでは驚かない自信があります。

(3)挨拶

コスタリカの人は、挨拶でホッペにキスをします。さらに、友達同士でも肩を組んで歩いたり、膝の上に座ったり、ハグしたりとにかく人と人との距離が近いです。
ホストスクール1日目では思わず「みんなは、何人恋人がいるの??いったい誰と誰が恋人どうしなの?」と真剣な顔で質問し、クラスみんなが大笑いしたことがありました。
又、挨拶でホッペにキスをするのに慣れるのに時間がかかり、照れ臭く挨拶のキスをしない時がありました。それを説明できず知り合ったばかりの子に、「嫌われてる?」と思われたり、怒らせてしまったこともありました。

2010年到着して数日後

(4)自分を持つ

「自分を持つ」私が11ヶ月とても苦労したのがこれです。派遣先では、私を前から知っている人はいません。信頼関係を築いていかなければなりません。みんなに流されるだけでは上手くいきませんでした。
自分をしっかり持ちながらも、相手との折り合いをつけていく。これは本当に難しかったです。

これらのように一人でイライラして、驚いて、焦っていたので「Tranquila Taki(たき、落ち着いて)」と何度も言われました。

ホストファミリー・現地の人への感謝

11ヶ月、私とコミュニケーションをとる事を諦めず、調子に乗ったら心を鬼にして怒ってくれ(本当におっかなかったよ、ママ)、守ってくれ、一緒に泣いてくれ、娘と言ってくれているホストファミリー。
特に、姉ちゃん(ホストシスター)と丸兄(ホストブラザー)、鬱陶しがらずいつも助けてくれ、一緒にいてくれたこと。親友たちは、ぶつかったり、一緒にバカしたり、今でも一番の友達です。
そして、AFSの支部長・スタッフ、学校の先生・事務員・食堂のおばちゃんたち・そうじのおばちゃん・門番のおっちゃん、クラスメート、学校の生徒たち、AFS留学生、バスの運転手のおっちゃん、パン屋のおっちゃん、地域の人。
スペイン語がほぼ皆無で世間知らずの私を見守ってくれ、安全に11ヶ月過ごさせてくれたこと。本当に感謝しています。

2015年里帰りにて

派遣先へ里帰り

私は留学してから2回里帰りをしました。その度に、クラスメートが集まってくれプチ同窓会をしてくれます。みんな年を取り社会人になっていたり、ヒゲが生えたり、太ったり、子供がいたりと成長をした姿で会えるのは本当に面白いです。
帰国後も、スペイン語の勉強をし続け留学時よりもホストファミリーと仲良くなった気がします。特に、なかなかコミュニケーションを取れなかったママとパパ、何を言っているかさっぱりわからなかったアブエリータ(祖母)と笑ってしょうもない話ができるようになったことが本当に嬉しいです。
里帰り中、新しい出会いもありました。コスタリカは私の第二の故郷です。

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