私は２０１６年の８月から２０１７年の６月までアメリカ合衆国ウィスコンシン州、シボイガンという街に留学していました。
留学へ出発するまでは、ドキドキとワクワクでいっぱいでした。初めて親元を離れる１１ヶ月間、本当は心の中は不安が一番大きかったような気もします。
友達はできるのか、ホストファミリーとしっかりとやっていけるのか、現地の授業にはついていけるのかなど、普段は考えることのないたくさんのことを思いめぐらせていました。
しかし、１１ヶ月の留学を終えた今思うことは、アメリカに行って心の底からよかったということです。
もちろん、日本とは文化も風土も考え方も違うので、少し戸惑うこともありましたが今は留学を終えて、胸を張って高校生の一年間をアメリカで学ぶことができたことをよかったと思えます。
留学生活を通して一番感じたことは、家族、また日頃から私を支えてくださっている色々な人のありがたさです。
留学に行くと洗濯、掃除など全て自分でし、またお金の管理なども全て自分で行いました。特にお金の管理では、日頃からこんなにたくさんのお金を親が自分に使ってくれているのかと痛感しました。本当に人は支えられながら生きているのだと思いました。
また、アメリカに１年間住んでみて、客観的に日本を見つめ直すいい機会にもなりました。日本人の良いところ、日本の国土の美しさ、日本の制度の不完全なところも。
アメリカに行ってよかったと思えた一番の理由は、やはりホストファミリーや学校の友達、先生方との出会い、またそこでアメリカの教育システムの中で学ぶことができたからだと思います。
授業は、その多くが選択制で、ＵＳヒストリーや神話の授業も選択しました。自分の成績を常にパソコンで確認することができます。（もちろん親も検索すれば見ることができるので生徒にとっては良い点とは限りませんが）
公立高校にもかかわらず大きな体育館が3つもあり、学食も食堂と言うよりもレストランです。ハード面も日本の常識を超えていました。
クラブ活動では水泳部とコンサートバンドに入部しました。
周辺校との水泳大会のリレーでみんなでメダルをとったこと、アメフト部の試合を盛り上げる応援演奏、そして２４時間バスに揺られてディズ二ーワールドまでバンドの演奏旅行に行ったことは忘れられません。
最後に、留学に行くことを後押ししてくれた両親や、家族の一員として迎えてくれたホストファミリー、奨学金をくださったオデッセイの方々、留学生を理解して支えてくださった学校の先生方やカウンセラー、またAFSのボランティアの方に感謝の言葉を述べたいと思います。本当にありがとうございました。この経験を糧としてこれからの自分を成長させていきます。そして、高校生として海外に留学に行くことの意義を、後輩たちにも伝えていきます。
AFS63期アメリカ派遣
オデッセイIT奨学金奨学生 乗松 祐樹
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