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早いもので留学から帰って半年が経ちました。
私はスイスのチューリッヒからおよそ電車で30分のところにあるエルックという村に派遣されました。
ホストファミリーはファザーとマザー、そして一緒には住んでいませんでしたが、2人のシスターがいました。
ホストファミリーは皆とても親切な方々でいつも私のことを気にしてくれていて、時には厳しい言葉を言われたこともありましたが、今も感謝しています。

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学校は家から電車で15分ほど離れたウィンタートゥールという少し大きな町にありました。学校の友人も先生方もとにかく親切だったのは、私の留学生活をより有意義にしてくれた大きな原因の一つだと思います。

私は1年間を通して語学もスイスの文化も学ぶこともできたと思っていますが、何より“本物の教養”というものが学べたと自分では思っています。何が“本物の教養”ということは自分でもうまく言い表せないですが、学校で椅子に座って習うこと、新聞やテレビ、本を読んで学ぶことよりももっと大事なものが留学で得られたと感じています。

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今ヨーロッパを含め世界各国でテロなどが多く発生していて交換留学に行こうとする人が激減していると聞きました。私もパリでのテロの翌日朝早くからニュースも見ずにフランスとの国境付近にまで観光に行って昼頃にそのテロのことを知って一応の安全のために慌てて家に引き返したという少しスリリングなことがありましたが、テロのことを今までより身近に感じ、考えるのによい機会だったと思っています。
確かに安全ということは何よりも大事なことですが、時代が大きく動いている今だからこそ、そして若いからこそ感じることができることが多くあったと思います。

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私はもともと留学とは無縁だと感じていた一人なので、こうしてAFSという素晴らしい団体があったこと、そして私が留学をすることを後押ししてくれた両親を含め多くの方々に感謝しています。
そしてこの留学の1年で学んだことを活かしてこれからの国際社会に貢献できるような人になりたいと思っています。

AFS62期 スイス派遣
陶山大樹

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