11か月前、ホストファミリーと上手くやっていけるか友達できるのかなど沢山の不安とともにボリビアに到着しました。
無我夢中に過ごした日々を今振り返ると本当にあっという間でした。
そしてこの留学で得たものは語学力など目に見えるものだけでなく目に見えないようなものも沢山得ることが出来たと思います。
諦めない気持ち、それは私がこの留学中に特に大切なことだと感じました。
特にそれを強く感じたことがありました。それは物理の授業のときのことでした。
新学期初めてのテストで先生も新しく上手くついていくことが出来ずにテストの日を迎えました。あまり理解してなかったせいもあり結果は最悪でした。
その日の授業中でも先生に怒られてしまいとても落ち込んでいました。どうしたら良いかもわかりませんでしたがとりあえず勉強してみることにしました。最初は物理の用語などが全く分からず先生がくれるプリントの意味も全く分からず、勉強していることが苦痛でたまらずすぐにでも放り出してしまいたいくらいでした。
しかし、単語を調べたりして地道に勉強をして内容が少し分かってきた時二回目のテストがありました。前よりも努力をしただけ良い点がでるかと思いましたが、結果は前回とあまり変わらずとてもがっかりしていました。
このままではだめだと思い、分からないとこは自分で納得するまで友達に聞いて教えてもらったり、調べたりして徹底的に勉強しました。そのおかげでテストでもよい点数がとれました。そのときの達成感は今までで一番でした。
そのときに学んだことがもう一つあります。それは人に頼るということです。
前にも書いた通り、私は最初は一人で勉強していました。もちろんそれも大切なことですが、ひとに頼ることも重要なことだと思いました。
私はどちらかというと今まで人に頼ることがあまり、好きではなく出来るだけ自分のことは自分でしようと思っていました。
けれども今回の経験で、人に頼ると自分が知らなかったまた違う視点が見えて面白いと思いました。全く分からなかったことも友達に説明してもらうことで分かりやすくなりました。
最初はわざわざ申し訳ないなと思っていたのですが、友達が教えることは私にとっても勉強になるから気にしないでと言われ、その通りだなと思いました。
この11ヶ月は私の人生で忘れられないような思い出になりました。
私は大好きなホストファミリーや友達に出会わせてくれるチャンスをくれたAFSにとても感謝しています。
最近はテロなどの多くの人が無差別に殺される事件が沢山ありますが、AFSの最大の目標である世界平和に向けて、何か自分が出来ることがあるのか考えていきたいと思いました。
2016年8月 AFS公益財団法人設立記念奨学金
AFS62期 ボリビア派遣 / 形山秋咲
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