帰国後、既に1か月が経とうとしていることに本当に驚いています。
帰国前、帰国日まであと2週間となり、日本の家族や友人にまた会えるという喜びとベルギーを発ちベルギーの家族や友人とは遠い所に行くという寂しさの混じった心境の中で、日にちをカウントダウンし始めたのを今でも覚えています。

rep20160928_belgium01

この時、一番に思った事は、ベルギーを発つ前に、どうすれば、この約1年間私を支えてくれた方々にお礼の気持 ちを伝えることができるかを考えていました。
というのも、一生忘れる事の出来ない留学の思い出を振り返る中で、「感謝」という言葉が私の頭の中で一番に現れた言葉だったからです。
友達ができるかなあと不安をもっていた私に話しかけてくれ、今ではベルギーの親友と呼べるような関係になった友人、学校生活だけでなく友人や家族と楽しく過ごしているか、といつも様子をうかがってくれた学校の先生、留学中の経験や努力など思いを共有し合った留学生友達、そして、本当の家族の様に私の話を聞いてくれ、アドバイスをくれ、支えてくれたベルギーの家族へ、どうしても感謝の思いを伝えたかったのです。

rep20160928_belgium02
ホストシスターの誕生日会にてホストシスターたちとの写真

私は、私の口から感謝の気持ちを伝えると同時に、手書きのメッセージ、手紙で感謝の思いを伝えることにしました。
学校の友人と先生には、卒業式の日に、留学生友達には最終オリエンテーションの際に、そして家族には帰国の前日に感謝の気持ちを伝えました。
彼らは私の手紙をとても喜んでくれて、私たちこそあなたに感謝を伝えたい、と言ってくれました。
今の時代、メールなどの電子媒体によって思いを伝えるのはとても便利で簡単かもしれませんが私は、それよりも手書きで思いを伝えること、自分の言葉で自分の手で書いた文字で、伝えることで私の思いはより分かりやすく伝わったのではないかなと思っていま す。

この留学を通し、「ありがとう」の重み、感謝を表そうとする力、は世界共通なのではないかなあと思いました。そして、この思いは、どんな大変なことも、乗り越えるための助けとなるのではないかと考えています。
私を支えてくれた方々にどうこの思いを伝えようかと考え、手紙を書きましたが、私が「ベルギーでの1年は今までの人生で最高のものになった」と伝えたとき、この言葉が、彼らに感謝の思いを伝えることにつながったのではないかと思っています。
「ありがとう」の言葉だけで表すことが出来ないほどの気持ちがあると分かったとき、その気持ちを私の行動で表そうとしました。その結果、最高の1年になったと言うことができ、それは「ありがとう」の言葉以上の気持ちを相手に伝える言葉となったと思っています。

rep20160928_belgium03
1 つ目のホストファミリーが日本に旅行に来てくれた際の写真

最後になりましたが、私は、留学を通し、人間的に成長し、本当に多くの事を学んだと思っています。このことから、留学経験は私の人生を変えた、人生に色を増やしてくれた、と言っても過言ではないと思っています。
このような、機会を与えてくださった両親、妹、弟、舟入高校の先生方、広島市教育委員会の皆さまに心より感謝の気持ちを述べさせていただきたいと思います。本当にありがとうございました。
この経験を、これからの人生の糧とし、周りの方々への感謝の思いを忘れず、これからも自分の将来の夢へと努力を続けたいと思っています。

2016年8月 広島市奨学生
AFS62期 ベルギー・フランス語圏派遣 / 岡本 歩実

▼留学中のレポート ユーモア感覚と違いの理解

▼高校生・10代の年間留学プログラム
ベルギー(フランス語圏)年間留学情報 ベルギー(オランダ語圏)年間留学情報

ベルギー(フランス語圏)国別情報 ベルギー(オランダ語圏)国別情報


この記事のカテゴリー: ベルギー 年間留学体験談