みなさん、ボリビアに対してどのようなイメージがありますか?
近年、日本でも注目されているウユニ塩湖をはじめ、チチカカ湖や世界三大カーニバルといわれているオルロのカーニバルでしょうか。
私が住んでいたポトシには、ポトシ銀山があり、かつては世界で一番銀が採取できた山でした。この銀山ではスペイン人による劣悪な労働条件の下で人々は働かされ、多くの人々が命を落としました。
今でも、銀山で働く人々がいます。参加した銀山ツアーでは、その仕事場を見学しました。 労働者は標高が5000m近くある場所で、空気が薄く、暗く、空腹に耐える為にコカインの葉を噛みながら働いています。
また、私と同い年くらいの子やもっと年下の子どもたちも働いていました。彼らのほとんどは生まれた場所、環境で人生が決まってしまいます。
不幸だと言いたくはないのですが、選択肢が限られています。子どもの貧困の現状をどうすれば無くせるか、すべての子ども達が平等に暮らせるか、考えさせられました。
私が思い描いていた留学というのは、“言語”を学ぶことだと考えていましたが、それだけではありませんでした。
日本の真裏にあるボリビアには、日本とは真逆の文化や習慣があり、一年間を通して、今まで私が培ってきた常識が良い意味で覆されました。
そして、世界というものは、こんなにも多様で面白いのか、と実感しました。
もちろん、1年間という期間でスペイン語を習得することができ、日本語と比較することによって、“言語”の面白さ、奥深さを知りました。今後はボリビアだけでなく、他のスペイン語圏や様々な国に訪れて、言語や文化に触れてみたいと思うようになりました。
最後に、今回ご支援して頂いた、公益財団法人設立記念奨学金、AFS日本協会、AFSボリビア、日本、そしてボリビアの家族、友人たちに感謝しております。ありがとうございました。
2016年8月 公益財団法人設立記念奨学生
AFS62期 ボリビア派遣/ 片岡幸司
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