エクアドルでの10ヶ月間の留学で、性格が大きく変わった気がします。
留学前は自分に自信が持てず、間違いや周りを気にして積極性に欠けていました。しかし留学中はそのようなことを気にしていたら前に進めなかったので、とにかく自分の意見を相手が理解してくれるまで伝えることを意識して過ごしていました。
その結果、積極性がすぐに身につきました。そうすると、自然とコミュニケーション力も上がりました。帰国した今でも発言することに恐れはないです。それが私にとっての大きな成長だと感じています。
エクアドルでの生活は、日本と違うところがたくさんあってとても新鮮でした。
まず学校で、先生が授業に遅れる、又は来ない日がほぼ毎日のようにあったことです。そしてそのようなときには、生徒たちはメイクをしたり音楽をかけたり、教室から出て日向ぼっこをしたりしていました。日本では見たこともない光景だったので、初めは慣れませんでした。
校内のトイレにトイレットペーパーがなかったことに驚きました。ペーパーは持参が当たり前でした。ペーパーを無駄に使用したり盗んだりする生徒が多いという理由で、そもそも設置していないと先生方から聞きました。
そしてお昼ごはんは、仕事をしている両親も一時帰宅をして家族でそろって食べるか、レストランへみんなで行くことが習慣でした。放課後や週末は、友達と過ごすよりも家族と過ごすことのほうが多く、エクアドルでは家族との時間がとても大切にされていることが分かりました。
エクアドルでは盗難が多いです。私がエクアドルに着いて2週間ほど経ったとき、初めて盗難の被害に遭いました。バスに乗っているとき、背負っていたリュックを後ろから何者かにナイフで切られ、中の携帯を盗まれました。自分の命を奪われなかったことにとてもほっとしました。
その他にも制服の上着、体操服の上着、現地で購入したバスケットボール、パソコンの充電器なども学校で盗まれました。少し目を離すだけで物を盗まれるので、外出時は神経を遣っていました。エクアドルに来ていた他国のAFS生に聞いても、ほとんどの人が盗難の被害に遭っていました。
エクアドルの人々は音楽やダンス、パーティーが大好きで、とにかく明るい国民性が素敵だなと感じます。そして友達や家族間の愛情がとても深くて、孤独に感じることは一切ありませんでした。
人生で一番充実した10ヶ月間を送ることができました。
2016年8月 広島市高校生交換留学生奨学生
AFS62期 エクアドル派遣 / 檜山穂乃
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