このスウェーデンでの留学生活ももう半分が終わってしまいました。
確かにあっという間に過ぎ去ってしまいましたが、ただたんにはあっという間とは言えないほど濃い生活を送っています。
ここに来て知らない間にたくさんのカルチャーショックを受け、気づけばそれらは当たり前になっていましたが、今でもつらいのが、思っていることをはっきり言わなければいけないということです。
日本では相手の気持ちを察して物事を言うか言わないかを決めますが、ここでそうしていたら、言いなさい、と怒られました。
日本人は、言われたら傷つきますが、ここでは言われない方が傷つくようです。残りの生活で克服できたらと思っています。
スウェーデン人はとてもシャイで、友だちになるにはとても時間がかかり、スウェーデン人同士でも新しい友だちをつくるのは難しいと自分たちで言います。
そしてここ数年、スウェーデンに限らず北欧ではたくさんの移民が来ているため、外国人は何も特別ではありません。彼らにとっては留学生も移民も同じなのです。
そのため私も最初の3か月から4か月は恐れられていました。自分から話しかければ優しく答えてくれますが、話しかけられることなんて滅多になく、誰とも一言も話さないで学校から帰ったことも少なからずあります。
ですが冬休みが明けて突然話しかけられる回数が増え、自分からも話しかけやすくなりました。慣れればとてもフレンドリーでいい人たちです。
このたった5か月の間、自分の本当の家族と離れ、異国で暮らすことによって、感じたことのない孤独を知り、自分とは無関係だと思っていたホームシックにかかり、自分の知らなかった自分に出会い、悩み、夜な夜な泣いた日々は数え切れませんが、確実に大きく成長している気がします。
言語も、人としてもまだまだ成長できるので、残りの生活、そして帰国してからもこの経験を生かし、頑張っていきたいです。
2016年2月 AFSどさんこ奨学金奨学生
AFS62期 スウェーデン派遣/ 渡部 空
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