フィンランドでの留学生活も、半年あまりが過ぎました。終わりが見えないと思っていた長く暗い冬も少しずつ春に近づいています。

異文化での生活のスタートは戸惑いの連続でした。
日本では無意識に使っていたトイレもシャワーも形が少しずつ違い、混乱しました。トイレでは手を洗ったあと、ロールタイプのタオルで手を拭くのですが、はじめは使い方がわからず、チラチラと他の人がやっているのを見て覚えました。

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しかし自由時間にカウチに座ることさえもビクビクしていた私も、今はすっかり慣れて、学校が楽しいです。
学校ではミュージカルプロジェクトというものに参加させてもらい、そこでたくさんの友達をつくることができました。
フィンランド人はシャイな人が多く、日本でいうHRがないため、友達を作るのは難しいといわれていてとても不安でした。しかし、ミュージカルの活動が終わってからも廊下ですれ違えば声をかけてくれ、クリスマスパーティにもよんでくれました。

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ホストファミリーはとてもあたたかい家族です。
私には4歳の姪がいて、その子とは必然的にフィンランド語を話さなければなりません。彼女は私の良いフィンランド語の先生であり、話し相手です。
初めは本当に何を言っているのかわかりませんでした。フィンランドの生活になれるにつれ少しずつわかるようになり、ある日のこと、彼女が「あなたは私の友達だよ。」と言ったことが理解できたとき、とても嬉しかったです。

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そんな順風満帆に見える生活ですが、やはり辛いこともあります。良い思い出になると思っていたラップランド旅行で、テンションの高い他の留学生を怖いと感じてしまい、つたない英語では輪に入ることができず、旅行の終わりにはおとなしくてつまらない子というレッテルを貼られてしまったことです。
日本では「持ち前の明るさで頑張ってこい」と言われていた私にはショックなことでした。これは私の課題になると思っています。

残り4ヶ月になりましたが、課題も見つけたので、やり残すことのないよう、しっかりとフィンランド生活を充実したものにしたいです。

2016年2月 高校生交換留学生奨学生
AFS62期 フィンランド派遣 / 大和佳代

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