皆さまこんにちは。私のドイツでの10ヶ月間の留学生活が終わり、帰国し一ヶ月が経ちました。未知の地で始まった留学生活は、楽しい事だけではなく辛い事もあり、とても一言では言い表す事のできない濃厚な時間でした。帰国してからドイツで過ごしていた時間がどれほど貴重だったのか、身を持って感じています。

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AFSのキャンプ。留学期間に3回行ったキャンプでは、かけがえのない大切な友達が世界中にできました。帰国した今でも頻繁にコンタクトを取り続けており、数年後にはまた会う約束もしています。

2014年9月に始まった新しい地での私の生活は、本当に自分自身への挑戦でした。
ドイツ語が全く理解できない上に日本の家族も友達もいない地で、何も出来ない自分に無力感を感じ、「自分とは何なのか。今まで日本で何をして来たのか」と深く考え、悩んだ時期もありました。しかしそのような時、私を暖かく迎えて支えてくれるホストファミリーや友達、世界中から来ている留学生との出会いがありました。そして彼らから困難に立ち向かっていくパワーや考え方など多くの事を学び、支えてもらい、最後まで充実した留学生活を過ごす事が出来ました。留学中に出会えた人は、私の宝物です。

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池の中で9人のクラスメイトたちと。これは6月の上旬にあった、学校のスポーツフェスティバルの様子です。私たちはこのチームでバナナボートを漕ぎ、何回も池の中に落ちましたが、約200メートルを漕ぎきりました。友達と力を合わせてしたスポーツフェスティバルはとてもよい思い出になりました。

出会いは本当に不思議です。私が高校留学を決断したのは少しの冒険心と、「自分に挑戦してみたい」という思いからでした。そしてドイツに留学できる事が決まり、留学し、今があります。しかしその「決断する」という小さな一歩がなければ、ドイツでの全ての貴重な出会いや経験はないのです。
少しの勇気を出してやってみた事や決断した事が私の周りの環境を大きく変え、そして運命的な出会いを生み出しました。これから先に何が待っているのかは誰にもわかりません。でも、何でもやってみる。食べてみる。話してみる。と言うような、新しい事に挑戦し続ける事が、新しい出会いや貴重な経験を生みます。
私はこの留学を通してこのことを何度も身をもって感じました。

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14歳15歳の方々を対象としたイベントを運営するボランティア活動をしたときの写真です。ホストシスターと一緒に参加をしました。企画から準備、片付けまでしたこの活動を通して、多くの事を学びました。

「人生は短い。なんでもやってみろ。そして、この瞬間を楽しもう」
私のホストファザーが私に言った言葉です。私はこの言葉を頭の中に置き日々の生活を送っています。人生は決して長くはないのです。何でも挑戦し、そして楽しむ。それができれば平凡な生活も輝きを持ったものに変わっていくのではないか、と私は心から思います。

私はドイツに大切な家族が出来ました。世界中にかけがえのない大切な友達も多く出来ました。日本にいたら出来ないような貴重な体験も数多く経験しました。年間留学を通して、言語以外にもその国に根付く考え方や、文化や感性の違いなど、ここに書ききれないほど多くの事を肌で感じ学ぶ事ができました。これは、年間留学だからこそ学ぶ事が出来たのだと思います。私はこの留学に後悔は全くありません。

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春にホストファミリーと休暇を利用してローマに旅行にいったとき、3歳のホストシスターと。まだ肌寒さが残っていたローマの海岸沿いでファミリーと見た、夕焼けは本当に美しかったです。

最後に、この留学を支援してくださった多くのAFS関係者の皆様、ホストファミリーの方々、両親や友人の方々、本当にありがとうございました。

2015年8月 ドイツ派遣
AFS61期生/ボランティア奨学生 衣笠慶子

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