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一年間のボリビア留学を通して、本当に沢山の事を学ぶことが出来ました。日本とは言語も文化も全て異なるボリビアで新しい世界を見ることで、新しい視野ができて日本をまた違った目で見つめなおす事が出来るようになりました。

ボリビアの文化の中で、とても好きな文化があります。それは挨拶のハグと頬を合わせてするキスです。毎朝、人に会うたびにボリビア人は誰とでも元気に挨拶を交わします。誕生日のおめでとうを言うときはもっと強くて長くて気持ちのこもったハグをします。日本のようにプレゼントをわたす習慣はありませんが、ハグとキスで幸せいっぱいになります。
このように、ボリビアの人たちは感情を素直に相手に分かりやすいように表現します。みんな本当に明るくて温かい人達です。私は留学前は消極的なタイプでしたが、前よりも沢山話すし良く笑うようになったね、と言われるようになりました。自分の留学の目標のひとつを達成出来たなと思います。

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ボリビアで一年間生活したことで、日々の小さな事に幸せを見つけることが出来るようになりました。ボリビアの貧困や教育、社会の様子をみたからです。
毎日ごはんを食べられること、素晴らしい教育が受けられる事、交通がとても便利な事、そしていつも家族や友達が傍にいて支えてくれること。日本の素晴らしさを再発見することが出来ました。
同時に、もちろんボリビアから学べることもあります。帰国してから、日本人は便利さゆえに何か大切なものを失っているような気がしました。レンジでチンすれば美味しいご飯が出てきて、お店の接客は驚くほど丁寧で、レジは会話が無いほどに凄い速さで進みます。でも、その社会の中では時間のゆとりや、人と人の会話など失われていっているものもあると思います。

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ボリビアは日本ほどに発展しているとは言えませんが、その分働く時間や学校の時間は日本より短く、家族や友達と過ごす時間はとても多いです。反対に、日本はとても便利で発展しているぶん、時間のゆとりは無くなってしまいます。
全てが良い文化、国は無いのだと思います。でも、より良く出来る部分を知り、意識するだけで変わっていくのではないかと思います。だから、この一年で終わりではなくて学んだことや感じたことを沢山の人に伝えていきたいです。

2015年8月 ボリビア派遣
AFS61期生/ジャパン・ソサエティーみちのく応援奨学金 稲村ほのか

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