私はタイに来てまだ3か月ほどですが、いろいろなことを知りました。
一番初めに思ったことは、「タイ人は思ったことをすぐ表情や態度に出す」と言うことです。
これは時と場合によって善し悪しがあると思いますが、私はそれがタイ人の良いところだと思っています。なぜなら、私の家族や友達は私が間違ったことをしたら、本当の娘または仲間のようにきちんとしかってくれるからです。
時々きついなと思うこともありますが、その分親しみや愛情を深く感じられるので、一緒に過ごしていてすごく楽しく、自分から「もっと話したい!」と思い、行動することができます。
また、学校の友達はすごく明るく、毎日一緒にいても話が尽きないし、何気ない会話が本当に楽しく感じられます。日本と違い、タイ人は大勢で行動することが好きなので、クラス全員が仲良く、グループというものがあまりありません。
私が入っている「日本語クラス」の友達は、みんな日本や日本料理が大好きな生徒ばかりで、いろいろ興味をもって話しかけてくれるので、お互いの関係が深まっていくのが分かり、とてもうれしいです。
2つ目は、”食べることの大切さ”です。
日本にいるときに、インターネットで調べたり留学生からの話を聞いて、「タイ人は食べるのが好き」とは知っていましたが、現地に来てその本当の意味を知りました。それは、ただ食べるのが好きなのではなく、いろんな人と話をして、笑い合いながら食べる大切さを知っているからだと思います。
現に、私の家族はよく仕事場の人を誘って、一緒にご飯を食べています。日本の食事は、基本1人1食分のご飯が別々に出されますが、タイでは必ずと言っていいほど、全員で多くのお皿からおかずを取り分けます。
これらは小さな発見かもしれませんが、本当にこれだけのことで人は笑い合い、幸せを分け合うことができます。実際、私はたくさんの人に支えられているので、今はもらってばかりのこの幸せを、これからは少しずつでも返せていけたらな、と思いながら過ごす毎日です。
こんな素晴らしい体験をさせていただいて、本当に感謝しています。辛いことももちろんありますが、自分に負けることなく、有意義な1年にしたいです。
2015年7月 タイより
AFS62期生/クン・サナン奨学生 栗田理緒
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