夢にまでみたスウェーデンでの留学生活は驚きの連続です。
特に学校では、考え方の違いがたくさんあることを学びました。スウェーデンの高校は多くの専門のクラスに分かれていて、私の通っている高校には演劇、音楽、美術などがあり、私はメディアのクラスに入っています。

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ホストシスターと街の大きなフェスティバルで。

まず最初に生徒全員にMacBookが無料で貸し出され、授業も宿題も基本パソコンを使います。授業はスウェーデン語、政治、メディアプロダクション、ジャーナリズム等で、主にはクラスで一つのプロジェクトに向かって一、二ヶ月かけ活動していきます。
例えば九月に行われたスウェーデンの総選挙の時には、四人ずつの各グループで政党を決めて、その政党のマニュフェストや、環境や福祉についての考えを調べて、最終的にはその政党からゲストを迎えたり街ゆく人にインタビューをしてラジオ番組を作りました。

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スウェーデン人の大好きなFIKA(お茶すること)の時間。おばあちゃん手作りのシナモンロール

その他には社会問題を訴えるような映画を作ってyoutubeに投稿したり、八時間の動画•ラジオ生放送をして募金活動をしたりして、これが高校生に出来ることなのか!?と刺激的で驚きの毎日です。
活動の過程で、グループ内でたくさんの議論をします。真面目そうでない子(失礼!)も、積極的に発言します。多くのクラスメートの意見を聞く中で、自分の考えがまとまってくる感じは、わたしにとって、新鮮な発見でした。
スウェーデン式の教育方法にすれば相互理解が深まり、他者を受け入れる機会が増えるのではないかと感じました。

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学校の食堂。

そして何よりも私が気に入っているのは、ランチです。学校にもよりますが、私の通っている高校は、サラダと四種類の中から一つメインを選ぶ形式で、美味しいです。そして無料です。スウェーデンは税金が高くてコーラ500mlが200円以上しますが、その分国民が満足するような福祉は充実しているように思います。
スウェーデン人の思う日本のイメージを聞くと、まず第一にSushi〜!と言われますが、その次にはHiroshima•Nagasakiという答えが返って来ました。そして私がそのヒロシマから来たんだと伝えると、今はヒロシマはどうなっているの?あなたの家族は被害を受けなかったの?と興味を持って質問してきました。しかしなかにはヒロシマについてよく知らない人もたくさんいました。
私は原爆投下から七十年が経った今、私たちの世代が世界に戦争の悲惨さ、平和の大切さを学んで、伝えていかなければいけないと、まだ途中ですがこの留学を通して、改めて強く思いました。

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家のテラスでの誕生日会。

2015年4月 スウェーデンより
AFS61期生/広島市高校生交換留学生奨学生 村田芽香

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