帰国して数か月がたちました。
この期間、学校・ラジオ・留学説明会など、いろいろなところでこの留学を伝えることができ、嬉しく思います。
人生で一番大きな経験になり、この留学についてたくさんの方々に知っていただけ、たくさんの方々に留学という体験をしてほしいです。

ワクワクと期待しかなかった出国前の成田空港。その一方で、今から一年間も異国の地で生活することなど想像もできなかった。
ただ、その気持ちもアメリカについた時に留学に行くのだと気付かされるのだが、そのチリまでの道中いろいろなことが頭によぎった。ホストファミリーのことだったり、この留学中に何を目標にしていこうなど…。
そんな中、一番重要だと考えたのが“自分は、この一年日本の代表として行くのだ”ということである。日本の文化・歴史などをしっかり伝え、日本人として生きていくと。

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チリ人というのは、とても陽気である。よく“ラテンアメリカ気質”などというが、まさにそのとおりである。日本人以上にフレンドリー、熱心かつ人との距離がとても近い。
そのおかげもあって、ホストスクールでは、たくさんの人に声をかけられ、すぐに友達ができた。
そして、自分がスペイン語をまだしゃべれないときにもかかわらず、友達は必死に会話をしてくれた。最初は、すごく友達に迷惑をかけたのではないかと思う。

また、家族愛にも溢れている。自分をほんとの子供のように接してくれるし、本当の子供のように大切にしてくれている。
僕が、旅行に行っている時も、毎日朝と晩に電話をしてくれた。少し心配をしているようであったが、毎日声を聞きたいし、その日どんなことをしたのかたくさんのことを話してほしいといわれた。
そんな家族が大好きで、とても安心していることのできる存在であった。

さて、留学生活でもう一つ目標があった。
“見るだけでなく、とにかく体で感じること”

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なので、留学中、いろいろなことを体験し経験してきた。
例えば、ホストスクールの学祭の連合長をやったり、湖に行って釣りをしたり、剣道の道場に行って練習や大会に出たり、パーティーに行ったり…。
また、いろいろな気候・街を見たくて旅行にもたくさん行った。一人で、バスと飛行機を乗り継いで北の町に行ったり、首都に行ったり、また、ホストファミリーも、ケンスケがいるこの一年は、たくさん旅行に行こうと言ってくれて、本当にたくさんの場所に連れてってもらった。

そんなことも大きな経験になったのだが、やはり一番の経験ともいえるのは、ホストファミリーと過ごし、ホストスクールに通い、放課後には友達と遊び…そんな日常的なことが一番だったのだと思う。

初めて自分の町を一人で歩いた時は感動した。そんな少しのことでも、海外で一人で生きていけると思った。
そして、街に出ればたくさんの人に「ケンスケ!」と声をかけられ、世間話をした。いろいろな人に出会って話して、留学を終ろうとしていた時、自分が一つ目に決めていた目標を忘れていたことに気付いた。
その時、もうすでに自分は、日本人ではなく、“チリ人として”生きていた。その土地に生きて感じることで、そこに自分が根付くことができ、その土地の人間になれること、そこに、留学でしか味わえないことがあり、それこそが自分の目標だったのではないかと思った。

そして帰国した時、「チリに“帰りたい”」と自然に言葉に出てしまった。

チリは自分の第二の故郷になりました。
そして最後に、今まで支えてくれた、家族、ホストファミリー、友達、そして留学中に会ったすべての人たちに、“Muchísimas Gracias”(本当にありがとう)と伝えたいです。

AFS61期生 チリ派遣 谷島健介
(北海道・旭川支部)

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