僕が自分の留学先といて選択した国は南米のチリだ。
国土面積は日本の約2倍にもなるが、人口は日本のそれの2割にも満たない。
公用語はスペイン語で、英語を話せるという人は極端に少ない。
またチリは南米の先進国とも言われ、都市部には人や建物や文化が密集しているが、地方に目を向けると各地方に独特の自然が見られる。
例えば僕が1年間生活した町はイキケという町で、チリ北部に広がるアタカマ砂漠の中にある港町である。
僕は初めて見る砂漠に感動し、また海と砂漠に面したイキケについては巨大な海水浴場にパッとあらわれた町という印象を受けた。
ところで僕は今回の留学で初めて国際社会に足を踏み入れ、多くの外国人と関わりをもった。
僕はチリでできた友人や他国から留学してきた友人たちを見て、ひとりひとりが自分の考えを持っていて、なおかつそれを他者と共有している姿を見て感銘を受けた。
彼らは自分の意見が相手に理解されるまで何度も主張を繰り返す。また、相手の意見や考えについて正直な感想を述べることが多かった。
だが日本人はというと、幼いころから他者との協調性を意識し行動するようにと教えられる。つまり悪く言えば他人の顔色をうかがって行動しているのだ。だから誰かが意見を言えば、たとえもっと優れた意見や反対意見を持っていてもそれを発することをしない。
これは国際社会における日本の立場にも通ずることだと思う。日本には素晴らしい技術がたくさんある。だがそれを発信する力に欠けているのだ。
留学生活中、本当にたくさんのことを学んだ。自分の考えを持つ大切さ、そしてそれを伝える大切さ。この2つはこれからたくさんの人と関わっていく中で自分に大きな影響を与えるだろう。
この1年間さまざまな困難があった。だが最終的にはたくさんの友達に囲まれ、後悔の残らない最高の留学生活を過ごせたと思う。
この留学中に学んだことを活かしてどんどん活躍していきたい。
2015年3月 チリ派遣
AFS61期生/広島市高校生交換留学生奨学生 関野政太
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