ベルギー留学を終え、異文化を自分の五感で体験できたことに改めて感謝したいと思います。日本にいたのではわからなかった日本の良さを実感できたのも大きな成果です。
言葉や、文化、習慣など何もわからず飛び込んだベルギーでの生活。最初は自分も大変だったけれど、受け入れてくれたホストファミリーにもいろいろな面でずいぶん苦労をかけたなと思います。残り二ヶ月でホストマザーと上手くいかなくなり、お互いを理解することが困難な状況となってファミリーチェンジをしてしまいましたが、見知らぬ異国人の自分を家庭に受け入れてくれた数ヶ月間の恩は決して忘れません。
学校での授業や生活、家族としてのあり方の違いに困惑することもありましたが、日本との違いを知ることができました。授業は少ない生徒数を相手にする代わりに多くのクラスを用意することで一人一人に合った授業と指導をしていました。私にも言葉がよく理解できないだろうと実技を中心とした授業をプログラムしてくれました。家族間はよく言い争うことがありますが、声を大にして自分の意見を家族に伝えていました。
毎日の生活は多くの人との会話が中心でした。近所の人や家族はもちろん、お店の人とも軽い会話を楽しむのが日常でした。週末には、パーティーやサッカーの試合があるとお祭り騒ぎで日本と違った良さがあります。
自分の留学生活を振り返ると、とても恵まれていたことに気づきます。大きな怪我や病気もなく健康でいられたのも、辛いときに折れないで最後まで頑張れたのも、全て日本の家族や友人、現地でのファミリーや学校の友達、励まし合える留学仲間がいたからです。
現地でも日本でのAFS支部でも、人との繋がりがたくさんできました。新たな繋がりができる度に、その人の態度や考えに私も少なからず影響を受けました。これらの経験、貴重な思い出は私の生涯の財産です。これからの学生生活や社会人としての生活に、留学で学んだことを生かしたいと思います。
留学という経験は、私に自信を与えてくれました。同時に、自分の至らなさを思い知らされもしました。
最後になりましたが、私の留学を支援して下さった全ての人に心より感謝します。 一年間本当にありがとうございました。
2014年8月 ベルギー(オランダ語圏)派遣
AFS60期生/AFSどさんこ奨学生 吉田直弘
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