AFSでの留学を通して得た一番の宝物は間違いなく、世界中から来たAFSの留学生たちと友達になれたことだろう。

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不思議なもので、皆文化も歴史も全く違う者同士なのに、彼らとは留学の始めからずっと気の置けない存在で、まるでお互いを昔から知っていたかのようだった。
親友なら日本でも作れる。でも、彼らのように常に互いの国の異なる文化や歴史、信念、宗教、価値観について語り合い理解し合おうと熱く切磋琢磨できる仲間は、日本に留まっていてはけして得ることのできない存在である。
AFSで留学していなければ彼らに出会うこともなかったと思うと、私の留学の実現を支えてくれた全ての人に何度感謝しても足りない。

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帰国前オリエンテーション、ビーチにて

非現実的かもしれないが、私は、世界中の全ての人が留学をして私たちのように世界中の友を見つけられたら、と心から願っている。
帰国前に、イタリアやタイ、レバノン、アルゼンチン、パキスタン…あらゆる国から来た留学生たちと星空の下で語り合ったことがあった。
誰かが言った。
「世界中の全ての人が留学できたら、きっと戦争なんて無くなる」
「僕らはもう友達だから、この先お互いの国と戦争しようとは思わないだろう」
「もし世界中の全ての人が僕らのように留学して世界中に友達を作ったら、きっと誰もどの国とも戦争しようなんて思わないよ」

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お世話になったリエゾンさんと、お別れ前に

戦争を巡る問題はそんなに単純ではないと人は言うかもしれない。でも本当にそうだろうか?友達だから、大切な人だから、暴力ではなく傷つけない方法で解決したい、と思うその人を思いやる純粋な気持ちこそが、人に争いを放棄させることができるのではないだろうか?
戦争は人間の考えで生まれたのだから、考えを変えるだけで終わらせることも実は非現実的ではないのではないか。実際に全ての人が留学をすることは不可能かもしれないが、私は一人でも多くの人に留学を通してこの願いを共有してもらいたい。
だから私は、AFSファミリーの一員として留学という素晴らしい道を世に広めていく。それがきっと、AFSの究極のミッション「世界平和」の実現につながると信じて。

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ドイツの留学生と

2014年8月 アメリカ派遣
AFS60期生/ボランティア奨学生 松田夏実

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