私は今オーストラリアの北西部、クイーンズランド州マッカイという町で10ヶ月のプログラムを過ごしています。
何もかもが新しく目に映った一ヶ月目、生活リズムをつかみあっという間に過ぎた二ヶ月目、周りの音が英語として聞こえるようになった三ヶ月目、英語をもっと使えるようになりたいと強く思った四ヶ月目、家族、友達、学校多くのことが私の日常になった五ヶ月目、できることが増えてさらに前進していく六ヶ月目、これまで本当に多くの人に支えられて様々なことに挑戦する機会をいただきました。
私の家族はウッドマンファミリーで、両親、13歳の妹と一緒に住んでいます。彼らは誰かをもてなすことが大好きで、家にはほとんど毎日誰かが訪ねてきて、ほとんどいつもほかの誰かが寝泊りをしています。さらにほかの姉兄家族、親戚の人たちと過ごすことも多いです。
彼らからは毎日の中で学ぶことももちろん多いですし、父の農場、競馬、建築材具店という多岐にわたる仕事場では多くの体験をさせていただいています。彼らとの毎日は、一日たりとも同じことが起こる日はありません。
そして、私はもうひと家族、ハンダーソンファミリーにも主に週末や長期休みにお世話になっています。地方観光、農場でのキャンプ、ブリスベンとゴールドコーストへの旅行などで楽しい時間をすごしました。
また、家族全員がランニングをしていて、私も一緒に市民ランナーグループに参加しています。ソーシャルの場でもあり、多くの人と話をできてとても気に入っています。
世界をつなぐ大家族、AFSマッカイ支部についても紹介します。約15人のメンバー同士は距離が近く、イベントを企画しみんなで月に2回くらいは集まります。私は先日縁あって、AFSマッカイ初の試みであるラジオインタビューに挑戦し、地方ラジオ局に好評をいただきました。
学校ではクロスカントリー、水泳祭、体育祭、2泊3日のリーダーシップキャンプの行事に参加しました。体育祭、クロスカントリーでは学校代表に選抜され、さらに上のレベルへ、特にクロスカントリーでは地区代表にも選抜され、遠征に参加しました。
そして、2年に一度の大イベントであるミュージカルプロジェクトにも参加しました。週2回、約4ヶ月に及ぶ練習を経て、メイク、衣装、舞台、照明、音声、すべてをそろえて迎えた3日間の舞台では、最高のパフォーマンスを届けることができました。本格的な舞台に立つ事は初めてで、到着直後に多くの友達を作ることもできとてもいい時間をすごせました。
もうひとつ、ハンドベルグループに参加しています。これも初体験ですが、毎週のワークショップ、合宿、パフォーマンス等仲間とともに素敵な体験をしています。
オーストラリアには日本文化が浸透していると感じる場面も多々あります。特にマッカイは長崎県松浦市と姉妹都市で、その交流はとてもさかんです。先日姉妹都市25周年記念パーティーに日本人留学生として、地方議会の方に招待していただきました。二国をつなぐ中心を担う方々にお話を伺えたことは貴重な経験でした。
今でも毎日が特別で、ここには書ききれないほどたくさんのことを経験しました。その中で感じ学んだことはその何倍もあります。出発前、どんな毎日が待っていても自分の素直な気持ちを忘れず綴っていこうと初めて手にした手帳は、毎日起きたことを書くだけでもすぐにページが埋まってしまいます。
数え切れない出来事の中での多くのかけがえのない人々とも出会いました。10ヶ月間を通してそのすべてが私を成長させてくれるでしょう。めまぐるしく回る日々の中で、常に終わりは意識しながら、だからこそ目の前のひとつひとつにしっかり目を向けて残りの時間も実り多きものにしていきます。
こんなに素敵な時間を実現させてくださった方々、いつも支えてくださる皆さん、本当にありがとうございます。
2014年8月 オーストラリアより
AFS61期生/JFAMみちのく応援奨学生 伊藤成美
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