ここオーストラリアに来てから、半年が経ちました。時間は思っているよりも、ずっとずっとはやく過ぎていきます。
私はクインズランド州ブリスベンから少しはなれたところにある小さな町にステイしています。ここは空気がとてもきれいで、都市部とちがい夜は明かりが少ないので、毎日満天の星空を見ることができます。初めてここに来た日の夜、オーストラリアの国旗にもある南十字星、はっきりとみえる天の川、生まれてはじめて見た空いっぱいの星にとても感動したのを一生忘れることはないと思います。
そして“こんなたくさんの星みたことがない!”と言う私に、ここで生まれ育った人たちは、“私たちにとってこの空は当たり前だったから、感動したり、幸せに感じたりしたことがなかったよ。気づかせてくれてありがとう。”と言ってくれました。
わたしは思ったことは素直に伝えてくれて、感謝の言葉や愛情表現を大切にする、オーストラリアの人たちが大好きです。庭に毛布をしいて、みんなで寝転がっていろいろな話をした夜、そしてはじめて流れ星を見た夜、オーストラリアに来て本当によかったと感じた夜になりました。
今は8月、オーストラリアは冬です。ここでは朝と夜はとても寒いですが、日中は暑いと感じるほどの日差しで、1日の気温の格差が大きいです。2月にここに来た時は毎日40℃を超える真夏日が続いていて、真冬の日本からから真夏のオーストラリアに体がついていかなくて体調をくずしてしまったこともありました。そんな気候と慣れない学校生活、毎日ぐったりと疲れて帰ってくる私に、いつもやさしく声をかけてくれたファミリーの存在は、とても大きく安心させてくれました。
ここではたくさんの人たちが日本に興味を持ってくれいて、いろいろな質問をしてきてくれます。その中にはどう答えたらいいのかわからないものもあってもどかしく、なんだか悔しい気持ちになるときもあります。でもそれを調べて考えていく中で、日本人には当たり前となっていることのルーツを知ることができ、その当たり前だと思っていたことが、外国の人たちからはそんな風に見えているんだなと知ることができました。
半年たった今、どれくらい成長できたかなと思うとまだまだなところもたくさんあります。でもこの6か月間、数えきれないほどたくさんのことを体験して、そこからたくさんのことを学びました。そして日本では考えたこともなかったことを必死に考えてみたり、いろいろな目線から物事をみることができるようになったり、今まで知らなかった新しい自分を発見したり、中身のつまった1日1日を送っています。
そんな日々を過ごせるのは、人とのつながり、みんなからのたくさんの愛を感じることができて、それに支えられているからだと思います。悲しいことがあって後ろ向きになりそうになったときに、いつも私をハグしてくれて、しっかり話をきいて自分のことのように悲しんでくれて、考えてくれるホストママの存在があるからだと思います。
こんなに素敵なファミリーとたくさんの人たちに出会うことができて、とても幸せです。私も出会った人たちに、Marinaと会えてよかったなって思ってもらえるようになりたいと思います。
あと4か月ほどしかないと思うと、寂しさでいっぱいになってしまいます。でも1日1日を大切に、何事も楽しむ気持ちを忘れないで、残りのAussie生活、もっともっと大きくなれるように頑張ります。
“You have no time to lose! What is not started today is never finished tomorrow.”
2014年8月 オーストラリアより
AFS61期生/ボランティア奨学生 伊藤万里菜
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