7月中旬に、60期メキシコ派遣生6人そろって、無事、日本帰国しました。空港内に入る時、「ようこそ日本へ」とあるのを見て、初めて帰国したんだということを実感し、涙を流したのをおぼえています。
出発前に、メキシコの公用語、スペイン語の勉強を少ししていたのにもかかわらず、やはり生の発音は大きくことなっており、言葉の壁に何度かぶつかりました。でも、みんなが私にわかるように丁寧にスペイン語を教えてくれました。特にホストファザーは、毎日毎日仕事が忙しく、疲れているはずなのに、熱心におしえてくれていました。その優しさは、今でも忘れられません。
言葉の壁だけでなく、文化の違いに戸惑ったこともありました。日本ではありえない光景というのが、どこに行ってもあり、いろんな気持ちを抱きました。その中でも、メキシコの人々の家族を大切にするという文化には、とても感動しました。わたしのホストファミリーも、私を日本人の留学生としてでなく家族の一員として受け入れてくれていました。帰国した今でも、頻繁に連絡を取り合っています。
また、家族だけでなく、自国メキシコへの愛情の強さも感じられました。メキシコの独立記念日のある9月は、街中がメキシコカラーに包まれます。当日には家族全員が集まって、伝統料理の「パンバゾ」や「モレ」を食べ、大統領によるスピーチをみて、国歌をうたいます。今でも、あの日のことは鮮明に覚えています。
この一年間は、今までに過ごしたことのないくらい本当に充実していたと思います。
メキシコならではの観光地に行ったり、たくさんの人々と出会ったり、最初はからすぎてお腹を壊していた料理も今では大好物になったり。メキシコのことが大好きです。当然辛いこともありましたが、多くの方々に支えられて乗り越えることができました。その感謝を胸に、この留学で成長できたことを生かして行きたいと思います。
¡Gracias mexico !
2014年8月 メキシコ派遣
AFS60期生/AFSひろしま奨学生 橋本 悠
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