日本に帰国して、早くも2ヶ月が過ぎようとしています。みちのく応援奨学生として、オーストラリアのタスマニア州に留学していました。
この10ヶ月間は、自分探しの留学であったとともに、東日本大震災について外国の観点から考え、またより多くの人に知ってもらうための留学でもありました。たくさんのことを学び、考え、感じることができたこの留学は私に、今まで感じることのなかった自信と、誇りを持たせてくれました。
この貴重な時間を実現するにあたって支えていただいた、AFSや家族を始めとする多くの方にこの場を借りて感謝を述べたいと思います。本当にありがとうございました。
出発して約一年たくさんのことがありました。留学当初はホームシックや、真新しい生活へのストレスなど、超えなくてはならない壁がたくさんありました。しかし、その1つ1つが今の自信に繋がっていると思います。
不満が言えず、自分の中に溜め込んで突然涙腺が崩壊してしまうようなことも多々ありました。しかし時間が経つにつれ、ファミリーや世界中からの留学生たちと親密な関係を築くことができ、タスマニアが私の第二の故郷となっていきました。
異文化が自分の中で当たり前になっていき、それとともに、日本では当たり前のことが、外国の人の目を通してみるとなんとも面白みのある不思議なものに見えてくるなど、観点を変えて考えることができるようになりました。
他にも、留学前は定まっていなかった自分の将来像を熟考する最適の時間でした。留学では、今まで疎遠だった事柄に直面し、挑戦しなければならない機会がとても多いです。そのため、自分についてより深く知ることができ、帰国後それらの経験によって変化している自分に再度気づくことができるのです。
帰国してからというもの、今度は日本文化の素晴らしさを身にしみて実感しています。自分がどれほど恵まれ、幸せに暮らしているか。分かっていたようで全く理解していなかったことに気づくことができるのも留学ならではです。
自分の将来像が掴めた今、留学で培った経験を生かし、自分がやるべきこと、やりたいことに向かって日々精進していこうと思います。
2013年2月 オーストラリア派遣 AFS59期生/みちのく応援奨学生 清水貴瑛
▼留学中のレポート「大家族の一員として」
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