はじめまして。私はオーストラリアの本土から離れたタスマニアに住んでいます。早くも留学が始まって5ヵ月が経ちました。この5ヵ月での私の体験談が皆さんの留学のイメージをより良いものにできれば幸いです。私が留学を決めた動機は極めて単純で、自分の可能性の探求と、震災を海外の視点から考えてみたかったことです。
Aussie英語は私たちが習っているAmerican英語とは全く違います。Aussie英語は国の歴史背景から訛やスラングが強く、個性があふれていてとても興味深いです。英語はもちろん、タスマニアには様々な文化の違い、自然の素晴らしさなど日本にいては想像できない、新鮮なものがそこら中に転がっています。
ファミリーが8人家族であることが私にとって最も大きな変化でした。日本の家族の倍の人数であるのにも関わらず、賑やかな大家族の一員としての生活にこんなにまで慣れている自分が不思議です。そんなファミリーで週末にビーチ、美術館、釣りなど様々な場所に行き、充実した日々を送っています。日本の文化や、震災の話をすると本当に興味を持って聞いてくれ、この家族と出会えたことを本当に嬉しく思います。ちなみに日本の食文化は本当に驚かれます!時には口に合わないこともあるみたいで、そのときの残り物の対処は大変ですが…
日本との違いをはっきりと感じられたのは両親や兄弟同士の愛情表現です。ハグやキスなどを始め、恥ずかしくなるくらいに真っ直ぐ伝えられます。しかしそんな真っ直ぐな愛情表現が、家族の絆や子供たちの自信に繋がっているのだと心から感じました。私がホームシックや不安で落ち込んでいるときも、本当の娘のように接してくれて、家族として認められている喜びを感じることができ、自然と涙が出てきてしまいます。
学校は自由度がとても高く、生徒自身に任せる教育です。学校は月曜から金曜、9〜16時、1日3〜4コマで、1コマはとても長く平均1時間半です。一人一人生徒自身で科目を選び、クラスは生徒が移動し、私の場合宿題はほとんどありません。友達作りはなかなか難しかったですが、授業で隣になったり、同じグループで作業したりするうちに仲良くなることができました。
部活動はないですが、お金を払いクラブに所属することができます。私は女子のスポーツであるネットボールを始めました。毎週一時間の練習と毎週末に試合があります。授業もそうなのですが、徹底的に褒めて伸ばす方針なので、ストレスになることは全くと言っていいほどなく、メンバーみんなで楽しむことができています。放課後は徒歩で15分ほどの町まで行き、ショッピングやお茶などをして自由に過ごします。
4学期制で、学期間に2週間のホリデーがあります。ホリデー中も特に宿題はないので、貴重な時間を無駄にせず充実した留学とするためにはやはり日本人の苦手な「積極性」が多いに求められます。友達と遊びに行く、冷蔵庫にあるもので料理を作ってみる、映画を見て英語力をつける、ギターで演奏したい曲を練習するなどしています。
これまでの5ヵ月間で、オーストラリアについて学ぶことができたとともに、日本のことも改めてたくさん知ることができた気がします。留学することは、世界に視野を広げられるだけでなく、母国の素晴らしさや、自分がどれほど恵まれているかということも実感できます。
この素晴らしい経験を可能にしてくれた家族を始めとする皆さんへの感謝を忘れずに、残りの留学生活、悔いの残らないように、楽しく充実した時間を過ごしたいと思います!
2013年7月 オーストラリアより
AFS59期生/みちのく応援奨学生 清水貴瑛
▼帰国後のレポート 第二の故郷、タスマニア
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