帰国して約2週間がたちましたが、私はすでに学校にも馴染み、日本に着いてから1か月経ったような気がしています。それは、向こうの友達と同じように、こっちの友達も私のことを普通に、特別扱いせずに受け入れてくれてくれたからだと思います。
友達が、「梨華ってまだ1週間しか経っていないんだよね?もう、ずっと一緒にいた気がするよ。」と言ってくれたときは嬉しく、そして、そうして私を受け入れてくれた友達にとても感謝をしました。
私はカナダのケベック州に行くことが決まり、調べるまではカナダの名前以外に知っていたことはほとんど何もありませんでした。例えば、ケベック州に居る州民のほとんどがフランス語を母国語とすること。
でも、フランス語を話す人はケベック州以外にはほとんどいないので、今では二言語教育が盛んになっています。そのせいでフランス語を話せる人が段々減っていっているので、政府はフランス語の保護に力を入れています。
例えば、ケベック州では、原則的にすべての地域でフランス語表記が義務付けられています。英語を併記する場合も、フランス語を上に書かなければなりません。
また、ケベック州最大の都市、モントリオールは広島市の姉妹都市で、毎年、日本時間の原爆が投下された日時に追悼が行われているそうです。
広島市の多くの学校では8月6日が登校日で、原爆に対する哀悼の意をささげて平和な世界を望むことを改めて認識する日であること。そして、原爆で亡くなった貞子さんの話などをしました。そして、多くの学生が「貞子さん」の名前を知っていたことに、私はとても驚きました。そして、皆に折鶴の折り方を伝えてきました。他にも、日本の文化の一つとして、色々な折り紙を披露しました。
ケベック州は歴史が浅く、伝統的な文化が少ないため、それをとても大事にしています。私は日本に居るときには日本の文化の大切さ、そして素晴らしさに気づくことができていませんでした。でも、ケベック州に行き、人々が伝統を大切にするところを見たり、日本の文化について紹介したりしていくうちに、それはとても大切なものなんだな、と漸く気づくことができました。でも、これは私が得ることができた、沢山の事のうちの一つです。
留学することはとても勇気がいり、大変なことですが、それよりももっと多くの事を得ることができました。だから、私はこのような貴重な経験ができてとても嬉しく思います。そして、私を支えてくれた沢山の人たちにとても感謝しています。
この一年間の留学は一生忘れない、大切な思い出です。
2013年8月 カナダ派遣
AFS59期生/AFSひろしま奨学生 白川梨華
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