10ヵ月間のオーストラリア留学が終わりました。この長かったような、あっという間だったような10ヵ月間の中で、数えきれないほどの貴重な経験と、たくさんの大切な友達を得ることができました。
私が留学をした大きな理由の、たくさんの人と知り合って考え方や文化を共有するという目的のなかで、私は学校では、美術のクラスで日本画の描き方を教えたり、和紙を作ったり、演劇のクラスでは日本語で劇をしたり、友達に日本の話をたくさんし、日本語を教えたり、日本食を作って食べてもらったりして、日本の文化や生活に興味をもってもらえるように頑張りました。
”どうして日本人は家の中で靴を脱ぐの?”などという、考えてもみたことのない質問をされて初めてなぜかを考えてみたり、家の中で靴を履いたままの方がいいメリットをたくさん教えてもらったり、”日本のトイレは全自動ですごい””日本人はとても丁寧で、お礼をするときは両手をあわせる/食べ物でも建物でもなんでも写真を撮る、しかも同じ写真を何枚も撮る”など、オーストラリアでは常識(?)の”日本・日本人”の印象を知ることもできました。
外国語を話すことによって言語の大切さに気がつけたのも、この留学で得た大きな収穫です。日本で生活をしていたときは、ちょっとしたことでも、何かを相手に伝えたいとき、どう言えばいいのか困ることはありませんでした。しかし、外国語で自分の言いたいことを正確に相手に伝えるのは、とても難しいことだと感じました。
日本人と日本語で会話しているときは無意識にでる単語も、現地の人と外国語で会話をするとなると一度頭で考えないとでてこないのです。ある意味、私は日本語を話していたときは、自分が話しているそれぞれの言葉の意味など、ほとんどなにも考えないで話していました。無意識に言葉を発し、相手を傷つけたりすることもあったと思います。
けれども、外国語では言葉の意味を考えて話す必要があったので、心から本当に自分の言いたいことだけを相手に伝えることができることに気がつきました。この学びを生かして、これからは日本語でもしっかりとひとつひとつの言葉の意味を考えてから相手に伝えるようにしたいです。
私が留学をすることに決めた一番の理由は、たくさんの人と知り合い、友達になることでした。オーストラリアは多民族国家なので、学校でも様々な国の生徒がたくさんいて、すごくいい刺激になりました。特に毎週日曜日にボランティアとして働いていたイルカセンターにいた人は、世界中からボランティアをするために集まった人たちばかりだったので、今までほとんど何も知らなかった国々の人たちと友達になって、色々なことを学ぶことができました。
オーストラリアで出会って、友達になってくれた100人のサインを集めたノートのそれぞれのサインの下に写真を貼って、その人を忘れないようにします。このノートは、私の最高の留学の思い出でもあり、私の一生の宝物になると思います。
2013年1月 オーストラリア派遣
AFS59期生/AFSボランティア奨学生 吉居薫乃
▼留学中のレポート「オーストラリアで100人の友達ノート」
▼寄附 > ボランティア奨学金
▼高校生・10代の年間留学プログラム
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