初めて私が学校に行った日は、緊張と不安でいっぱいでした。一番不安だったことは、友達のことです。
その時はカナダに着いたばかりで、英語でさえもあまり話せない状態だったことと、日本の学校とは違っていつも同じ生徒と授業を受ける訳ではないということを知っていたので、友達ができるかどうかとても不安でした。
でも、私が最初に受けた授業で隣に座っていた女生徒が親身になって何も知らない、理解できない私のことをいろいろと助けてくれ、その子を中心として、私の友達はすぐにできました。その子は私が一人で居るといつも声をかけてくれ、私が学校に慣れてきた時、私が自分から声をかけることを躊躇していたことを感じたのか、「りか、声をかけることを躊躇しないで。皆、りかと話をしたがっている。ただ、方法が分からないだけ」と言ってくれ、とても嬉しかったと同時に、励まされました。
それから自分から挨拶をするようにしたら、段々と友達とも、ホストファミリーと同じように、自分から話しかけることを躊躇しないようになりました。彼女は私のベストフレンドですが、今では彼女以外の友達と休憩時間等を過ごしたり、あまり知らない生徒と話をしたり、理解できなかったことを聞いたりしています。
私が一番楽しかった事は、ハロウィーンです。こっちでは、私たちが物語などで知っているように、実際にたくさんの子供たちが仮装してその日の夜に沢山の家を回って、お菓子をもらいに行きます。
私も学校の友達と一緒に行きました。その日は学校でもたくさんの生徒たちが、定番のゾンビ、アリスやモンスターズインクなどのキャラクターなどの仮装をしていました。中には、侍や全身タイツ、ミニーちゃんの仮装をしている男子生徒までいました。
学校が終わるとそのまま友達の家に直行し、夕食後に外へ出ました。今年はお菓子をもらえる量が例年よりすくなかった、と友達は少し残念そうでしたが、私は、初めての体験で、とても楽しく、そして一緒に行こうと誘ってくれる友達が居ることがとても嬉しかったです。
2013年2月 カナダより
AFS59期生/AFSひろしま奨学生 白川梨華
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