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サワディーカ、こんにちは! 日本に戻ってからあっという間で、もう1ヵ月が経ちました。あっという間すぎて信じられません。今でもよくタイにいた頃の事を思い出します。
帰国したばかりの時は、火が付くかと思うくらい暑いタイから真冬の日本に来たので、凍るように寒くてブルブルしていました。日本に戻って来てとても嬉しかった事は、家族や友達など、たくさんの人が「おかえり!!」と私を迎えてくれたことです。正直なところ私はタイにいた間は日本の事を何度も思い出して懐かしむようなことはしていませんでしたが(向こうの生活をとても楽しんでいたんです)、改めてこんなにたくさんの人々に囲まれて、待っていてもらっていたんだなと思うと、とても温かい気持ちになりました。感謝の気持ちでいっぱいです!!

日本に戻ってから初めて自分の変化に気付きました。友達や家族にはまず「前より瘠せたね」と言われてホッとしました。留学帰りの人は大抵太っていると言われていたので…。空港まで迎えに来てくれた両親も、「太って帰って来ると思って太っている人を見ていたのに、美里が瘠せたから一目見たときわからなかったよ!」と褒められ(?)一安心しました。
また、友達から言われて、自分自身が日本語よりもタイ語の方を流暢に話している事に驚きました。1年前はほぼ「ゼロ」の状態から始めたのに…と思い出すと、今の私のタイ語力はかなり高くなり嬉しいです。友達と話している時など思わずタイ語を口走ってしまってポカーンとされてしまうこともありますが、友達の名前をタイ語で書いて「すごーい!!」と喜ばれるのはなかなか楽しいです。
留学中の話をすると「タイってそんな所なんだね」「面白い!」「タイに行ってみたいな~」と言ってもらえます。私の大好きなタイにこうやって興味をもってもらえることは喜びの1つです。もっともっとたくさんの人にタイのことを知ってもらいたいです。

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タイ人のプロダンサーと一緒に

こうやってタイの事について話すことができるのも、1年間留学して、様々なことを体験することができたからでしょう。特に帰国前のダンスレッスンは良い思い出です。タイのAFSが50周年を迎えるということで、その記念パーティーでAFSの留学生がタイダンスを踊るということで、私もその中の一人に選ばれました。
参加したAFS生はアメリカ、ドイツ、ノルウェー、コスタリカ、フィリピン、ボリビア…などとても国際色豊かでした。その子の出身国の話をしてもらったり、言葉を教えてもらったり、私が日本の話をしたり、中にはタイ語がとても上手な子がいて、その子とはずっとタイ語で会話をしたり…とレッスンキャンプの間はずっとワイワイ楽しく過ごしました。
普段の生活では他国の子と交流する機会があまりなかったので、よい刺激となりました。タイ人とだけでなく、他の国の子たちとも交流ができたのは貴重な体験です。

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アメリカからのAFS生と

もう1つ、貴重というべきかどうかはわかりませんが、昨年タイでは大きな洪水がありました。私のホストファミリーの家には水が来なかったのですが、近くのスーパーマーケットまで水がきていたようです。テレビでは毎日のように洪水の様子が放送されていました。
はじめの方は洪水が起きているという実感が全くなかったです。しかし、水道水の色が茶色っぽくなったり、少し異臭がした時は、実感がわいてきて怖くなりました。どこのお店に行っても皆が皆、もしものためにと買いだめしていたので、棚はガラガラでした。物価は高騰し、食べものを手に入れるのが困難になりました。
私のホストファミリーは砂袋を買い、家の前に敷き詰めて水が入ってこないように対策をしていました。学校は新学期が始まるのが延期されました。生徒の中には家が浸水した人が多くいたそうです。テレビで放送されていた洪水の様子は、家の半分以上が浸水していまい、ボートを使用しないと家に行けないという状態の家族が出ていたり、自動車工場ではたくさんの製造済み自動車が浸水していたり…と改めて大変な事態になっているんだと知りました。すると本当に心底怖くなりました。
でもそんな時、偶然テレビのコマーシャルで日本人からタイ人へのメッセージというのを見て、とても元気をもらいました。他にも特別番組として日本人からのエールが届けられていて励まされました。胸がいっぱいになりました。
私の友だちのタイ人やホストファミリーは「日本は地震や津波でこっちの洪水より酷い被害があるのに、日本人たちは文句を言ったり嘆いたりせず、じっと耐えていて、すごい。私たちもそんな日本人の姿を見習って頑張らないとね!」と言って頑張っていました。
日本の東北の方々の姿はタイまでしっかりと届き、そして勇気を与えていました。感動です。日本を離れてみて、改めて日本はなんて素晴らしくてすごい国なんだと感じましたし、そんな日本を誇りに思います。

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AFSタイランド50周年記念パーティー会場で

タイに行ったことで、タイのことだけではなく日本の良さも改めて知ることができました。忘れられない思い出を抱えきれないぐらい持ち帰ってきましたし、タイではかけがえのない友達ができました。
留学したこの1年間は言葉では言い尽くせないほどの、たくさんのものが詰まっています。こんな貴重な体験ができたのも、AFSさん、かめのり財団さん、そして家族をはじめとする私のまわりの人々のサポートのお陰です。心からの感謝の気持ちでいっぱいです。
お世話になりました。ありがとうございました。コープクントゥックトゥックコンティーチュワイチャンナカ!(私をサポートしてくれたみなさん、ありがとうございます!)

2012年3月 タイ派遣
AFS58期生/(公財)かめのり財団奨学生 今泉美里

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