サンディエゴで過ごした日々は私の一生の宝物です。
私は一か月間、カリフォルニア大学サンディエゴの学生寮に滞在しました。
寮滞在では、様々な国から来た派遣生とともに生活します。私はイタリア人6人とアルゼンチン人3人と一緒に生活しました。
初めて寮に着いたとき、すでに到着していたアルゼンチンの子たちが部屋について、様々なルールについて、とても親切に説明してくれたのを今でもよく覚えています。3人とも私より英語力がはるかに高く、最初は聞き取ることも難しく何度も聞き返していました。
そんなとき、嫌な顔ひとつせず3人がかりで私が理解できるように一生懸命説明してくれるとても優しい子たちでした。
サンディエゴでの日々はとても充実していました。
平日は午前中授業を受け、午後はビーチに行ったり、ショッピングモールで買い物をしたり、様々なアクティビティをしました。週末は終日アクティビティでした。
一番の行事はディズニー・ハリウッドへの小旅行でした。他にもオールドタウンやサンディエゴ動物園などの観光名所、野球観戦にも行きました。
食事は基本寮の目の前にあるカフェテリアでとっていました。サラダバーやフルーツコナー、ピザやパスタ、ハンバーガーなど種類が豊富でおいしいものが多かったので、一か月間日本食が恋しくなることなく過ごせました。
フリータイムにはお互いの文化や言語を教えあったりしました。他の国の女の子にはやはり浴衣が大人気で、着せてあげるととっても喜んでくれました。折り紙や、習字にも興味津々でした。
私はイタリア語を話すイタリア人とスペイン語を話すアルゼンチン人と一緒に生活をしていたので、イタリア語もスペイン語もたくさん教わり、どちらの言語も似ている点が多いことに気づきました。慣れてくると、1から10まで数えたり、相手の言語であいさつしてみたりできるようになりました。
帰国が近づくにつれて、何においてもこれが最後なのだと思いながら生活しました。そして帰国前最後のイベントダンスパーティーでは1か月間私たちのことを支えてくれた大学生カウンセラーから賞状が渡され、本当に帰るのだと実感がわきました。
翌朝、帰国の時。涙が止まりませんでした。飛行機に乗ってからも悲しくて涙が止まりませんでした。人生であんなに泣いたことはないだろうというくらい、悲しくて、寂しくて、泣きました。
この留学で私は、もっと英語を勉強してくれば良かったと何度も思いました。言いたいことがすぐに言えない時、相手の話している内容についていけない時、本当に悔しかったです。
また、英語力だけでなく歴史や地理、時事問題などに関する基礎的な知識や、何かについて自分の意見を考える力、そしてそれを発言できる力などあらゆる面で他の国の子との差を感じ、日本で私は何をしていたのだろうかと情けなく思いました。この気持ちを忘れずに、これから今まで以上に真剣に英語を勉強していこうと思います。
初めての海外で、不安なことだらけでしたが無事に帰ってくることができました。このような機会を与えてくれた両親、支えてくれた家族、AFSの方々、AFSの大学生カウンセラー、すべての方々に感謝しています。
そして、留学で出会った素晴らしい仲間、一生忘れない最高の思い出を、本当にありがとう。また会える日を楽しみにしています。