サンディエゴで、電車に乗った時のカオスな光景は、絶対に忘れることはないでしょう。
大きなシェパードを連れた黒人の人や、電話でおしゃべりをするスパニッシュの人、自転車を乗せてきているアジア系や白人の人などとにかく日本の電車の中の光景とはかけ離れていました。そこで私は最もアメリカ、サンディエゴの文化を感じました。
色々なバックグランドを持っている人が共存しているからこそ、お互いの文化を尊重し合う、それがアメリカの文化なんだと。
私は昔からアメリカに対する憧れを抱いていました。物心がついた頃からハリウッド映画を見てきて、何かと言えばアメリカぎ舞台の作品をみてきました。そして自分も、アメリカで英語を通して色々な文化に触れて、自分の文化も紹介したいと思っていました。
また、10年近く続けている陸上競技でも、アメリカは強いです。スポーツ大国のアメリカでスポーツを通して交流したいとも考え、アクティビティの豊富なこの、サンディエゴのプログラムを選択しました。
普段の生活
私たちは約1ヶ月間、アメリカ、カリフォリニア州南端のサンディエゴにある、UCSD(カルフォルニア大学サンディエゴ校)の中にある量に滞在していました。午前中はボランティアの先生方による授業が行われ、午後はアクティビティの時間、夕ご飯を食べてから夜にはディスカッションや国別のプレゼンテーションなどの企画が行われました。
そして就寝前には、スイートタイムと言って同じ部屋の友達と談笑する時間もありました。とても充実した日々を送っていました。
私の生きてた18年間で最も濃い1ヶ月であったことは間違いありません。
授業
授業は正直にいうと難しかったです!!笑
内容は、英語を使って地球温暖化などのグローバルイシュー(国際問題)について話し合ったり、サンディエゴやアメリカの歴史、移民などの時事問題について学んだりしました。
私はもともと国際問題などに興味があったので、楽しかったのですが、話し合いに参加するのが大変でした。とにかく語彙力が足りないことを痛感しました。出発前、英検二級を取得していて、甘んじてた自分がいました。もっと英語でニュースを聞いたりしていればなと思います。
アクティビティ
アクティビティで最高だったのは、サーフィン!!楽しみで楽しみでしょうがなかったですし、やっている間はドイツ人の女の子とインストラクターと叫んでいました笑。
他にもアクティビティでは、サンディエゴ動物園や、様々なビーチに行ったり、サッカー、バスケ、ビーチバレーなどなどをしました。
また、メジャーリーグ観戦も楽しかったですねぇ、ペトコパーク(侍ジャパンが第一回WBCで優勝したところ)でサンディエゴパドレスという地元チームが、その日勝ったんです。花火がかなり本格的に行われ、みんなお祭り騒ぎでした!
イタリア人の参加生が半数近くいたのですが、彼らの何人かはスマホでACミランのサッカー中継を観てました笑。イタリア人の多くは野球のやり方がわからない、サッカーが一番だと話していました笑。
また、有志で毎朝6時からランニングも行なっていました。私とイタリア人の男女、スタッフの人と近くのビーチまでランニングをしていました。
食事
食事は毎回64°というカフェテリアでとっていました。
たまに、遠出をするときなどはランチボックスが支給されます。
カフェテリアはバイキング形式で色々な食事を楽しむことができます。中でもタコスは、メキシコに近いサンディエゴだからこその料理でした。
和食が食べたくて仕方なくなる
これは本当に辛かったです。毎日重めの料理を食べていたので、あっさりとした日本食が(特にうどんが)食べたくなりました。
そこで持参したミソスープとインスタントウドンを食べました!そこで、何それ?と他の国の友達が興味を持ってくれたので、日本食の紹介がてら、みんなにシェアしました。うどんはかなり好評でした。
1番の思い出
これは一番印象的だったと言った方がいいかもしれません。国境に行ったことです。事前にアメリカとメキシコの歴史、現在の関係、移民問題などを学んでいました。
今もメキシコからは多くの移民が越境しています。その数は計1100万人(国土安全保障省2011)とも言われており、トランプ大統領の壁建設の発言でも注目を集めています。
移民の生まれる原因や彼らの置かれている厳しい現状などを初めて知り、移民問題をどうすれば解決できるかみんなで話し合いました。
国境では大きなフェンスが設置してあり、離れ離れになった家族がフェンスの隙間から指先だけしか触れ合えていない光景は、衝撃的でした。様々な苦悩と闘っている移民の人々が唯一故郷の家族と触れ合えるのは指先だけでした。
最後に
今、少し後悔している自分もいます。もっと勉強していればもっと理解し合えたのにと。しかし、やって良かったと思える事もあります。挑戦です。
「英語が下手だから、聞き取れないから、俺は喋らない」ではいつになっても上達しません。大事なことは挑戦だと思います。
実際私が英語で話し続ける挑戦をしてみて、他の国の友達は私を理解してくれようと努力してくれましたし、私に伝わるように努力してくれました。それはすごく嬉しかったですし、お互い伝わった時の喜びも大きかったです。
今後は今回の経験を生かし、英語を上達させていくことはもちろん、英語を使って様々な問題に取り組んでいく事にも挑戦したいです。そして、移民問題などの国際問題を大学で学んでいきたいと考えています。
写真は最終日の夜のスイートルームで、毛玉を1人づつキャッチしてプログラムの思い出を語っていった。そして次の人へパス。
「離れていてもみんな繋がっている」そう最後にスタッフのミッチェルが言った時は感動しました。
以上。
アメリカ サンディエゴ 菊地航平
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