私がこのプログラムに参加したなかで、1番印象に残った事はロンドンへの小旅行です。切り裂きジャックについての観光やロンドンでの買い物、ビッグベンの写真を撮るなどをし、観光を楽しみました。
しかしなぜこれが1番”印象”に残ったのかというと、ロンドンから学校に戻るバスの中、私はとても気分が悪くなってしまい、学校に帰って医務室で体温を測ると37度8分という、これまで自分が体験した事のないような熱を出してしまいました。インフルエンザ以外で風邪をひいたことがなかったので、悔しい思いでいっぱいでしたが、その日は安静にして日本人の子が切ってくれたリンゴを食べて日本語で目一杯しゃべって寝ました。
薬と日本語でリラックスしたのか、次の日は午後からまた授業に参加でき、回復したと思いました。が、夕方からまた熱がぶり返し、37度8分になったとき絶望しました。人間は健康が1番大事だと身にしみて分かりました。おかげで「体温があがっています」などが英語で言えるようになりましたが、その二日間の夜に異文化交流会やハロウィンのようなものをやったらしく、それに参加できなかったのがとても残念でした。
しかし、風邪をひいたとき、たくさんの人が声をかけて心配してくれ、いろんなことをやってもらい、本当に感謝の思いでいっぱいでした。特に勇気がでたのは「絶対良くなるよ!」という中国の子の言葉です。短い言葉でしたが、ストレートに心に響きました。風邪を引いて身体的にも精神的にも参っていましたが、英語でこれだけ心を動かされたことがなかったので、とてもびっくりしました。やっぱり私は英語を教科書や英会話で断片的にしか見ていなかったということがわかりました。コミュニケーションのツールであり、日本語と同じように人の心を打つことができると、そのときようやく知ったのです。
海外にいくと日本と同じように雰囲気で意思を通じさせることは難しいかもしれません。しかし言葉はどこにいっても人を感動させ勇気づけることができます。私はこれからも、そのような力を持つ言語を学びつづけていきたいと思います。