Namaste!ようこそ『勝手に』お悩み相談室へ!インド短期派遣の体験談を語る前に、そもそも海外に行くかどうかで悩んでいる、留学と旅行のどっちがいいか分からない、どの国も楽しそうで選べない…というあなたの為に、1人の派遣生としてアドバイスします。たくさんある考え方の1つとして参考にしてみて下さい。「行くなら迷わずインド!早く体験談を読みたい!!」という方は読み飛ばしてもらって構いません。
お悩み(1) 海外に行くか行かないか。
「現代はグローバル社会だ!」と言われても、日本で普通に生活する高校生にとって「海外」はあまり身近ではないと思います。海外に行くとなると、当たり前ですがそもそも言語が違うし、文化も違うし、環境が変わっても生活していけるかな…と、不安を感じることだらけです。でも結論から言ってしまうと、それらの不安や心配より遥かに大きな楽しみや喜びが海外にはあります!毎日が新しい発見の連続で、目から鱗がぼろぼろ落ちまくる日々!新しい友達や今まで気付かなかった自分の一面も見つかり、楽しい経験が目白押しの毎日です。
確かに辛いことは多々あります(最初は上手く英語を話せず、自分を否応なく見つめ直すことになって自己嫌悪に陥り、たまにめちゃくちゃ美味しくない食べ物が出てきて…以下略)が、楽なことと楽しいことは別物です。楽だからって楽しいわけじゃないし、辛いからって楽しくないわけじゃありません。辛さそのものを楽しめ!とまでは言えませんが、人間は上手く出来ているので、海外でのどんな苦しい経験もいずれ良い思い出に変わります。美味しくない食べ物も慣れれば意外と癖になります(笑)そこまで時間を掛けなくても、辛い時期を乗り越えればきっと(少しは)成長しているはず。まさに「If winter comes, can spring be far behind?」です。
それでも、真面目な子は「特別海外に行ってやりたいことはないし…夏休みも学校や塾があるから、目的もなくただ遊びに行くようなのはちょっと」と思っちゃっているかもしれません。
もぉっったいない!最初は「海外に行きたい!」という純粋な気持ちだけで十分です!私も初めて海外(オーストラリア)に行った理由は「ALTの故郷に行けるー!行っちゃえ!」っていうだけのものでした(笑)それでもオーストラリアに行って、世界はめちゃくちゃ広いことを知って、もっと見たい!と思えたことで次の中国渡航に繋がりました。そして中国では自分の無知が恥ずかしくなって、その悔しさをバネにインド短期派遣に応募したんです(詳しくは後ほど)。
自分が思っている以上に、出来ることっていうのはたくさんあります。そして不思議なことに、小さくても何か行動を起こすと、その行動が次の小さな行動に、それがまた次に…といずれ大きな波に変わっていきます。たった十数年しか生きていないのに、何の根拠もないのに「自分には無理かも…」って感じて未知の可能性を閉ざしちゃうのはもったいなさすぎる!一生に一度しかない高校3年間です。新しい世界に飛び込んでみませんか?
お悩み(2) 留学するか旅行にするか。
さて、海外に行くのは決定したとして(笑)海外に行く手段はいくつもありますが、高校生に身近なのは留学か旅行でしょう。AFS短期派遣プログラムはもちろん留学です。
高校生で“留学”と聞くと、めちゃくちゃ凄そうに聞こえます。頭が良くて英語ぺらっぺらな人がアメリカやイギリスの超進学校に行って…!というドラマのワンシーンを思い浮かべ…ませんかね、暴走しすぎました(笑)安全運転で参りましょう。
よく分からないドラマのイメージは無いにしても、大学留学と違い高校留学というのは高い壁のように思われます。実際、高校生の英語力ではホストファミリーと意思の疎通をするのも大仕事です。学校で勉強するなんてまだまだ、と留学を避けてしまうかもしれません。
しかし、留学でしか得られない経験があります。
旅行は、他人事としてその国の「美点」を見る活動です。お客さんとして美しい景色を見ながら美味しい地元の料理を楽しみ、たくさんの買い物をして楽しい思い出とともに帰国します。でも、それでその国をちゃんと知ることが出来るでしょうか?
AFS短期派遣プログラムでは、ホストファミリーと共に生活しながらその国の文化に“直に”触れます。家族の一員としてその国に自分事として関わり、「美点」だけでなく「欠点」までをも体感することが出来ます。「欠点なんて見たくない」と思うかもしれませんが、その国の全てを実感することで、より一層その国を好きになれる気がしませんか?
また、留学では様々な思いを抱いて全国から集まった仲間と、濃~く素晴らしい時間を過ごせます。自分が物凄く落ち込んでしまっている時も支え合えるし、楽しい思い出は本当に何倍にもなるし、一生の友達を海外だけでなく国内でも作ることが出来るんです!
遊びで行く旅行よりも、多くの面白い世界や人に出会える留学がいいなと思えますよね(思えなかったら私の力不足です、ごめんなさい)。高校生を対象にした留学プログラムも多数あるかと思いますが、ここではやはりAFSを推したいと思います。回し者ですが回し者ではありません(←矛盾 笑)
AFSは世界的なボランティア団体です。今年創立100周年を迎え、その組織体制やノウハウはもはや感動するレベル!派遣生には事前オリエンテーションに始まり、派遣期間中と帰国後にも自分の気付きや思いをみんなと共有出来る機会が与えられます。また、ボランティアのメインは学生です。派遣経験を持つ大学生を中心とする学生ボランティアさんたちの姿はめちゃくちゃかっこいい!惚れました(笑) ただ行って帰ってくるだけの旅行にはさせない。静かな熱意がひしひしと伝わってくるAFS短期派遣プログラムで素敵な経験をしましょう!
お悩み(3) いつ、どこの国へ行くか。
さあ、(勝手に決めた)最後のお悩みです。既に2000文字を超えていますが元気ですか?海外に行きたい、しかもただ遊びに行くんじゃなく、留学を通して自分を豊かにする人生経験を得たい。そこまでは思ってもらえたかな?
でも、やっぱり高校時代に海外ってハードルが高いし、大学生になってからでもいいかな…と思っているかもしれません(思ってなかったら読み飛ばしてよし)。
そういう人は、今無理して行く必要はありません。ここまで熱く語っておきながら…と驚くかもしれませんが、自分の中に準備や覚悟が無いままで新しい世界に飛び込んでも押し潰されるだけです。自分が可愛かったら無理はしないで大人しくしているのが一番。周りの人たちが大きく大きく羽ばたいて行くのを、指を咥えてじっと見ていて下さい。
…それって悔しくない?俺は自分だけ置いていかれるのが凄く嫌いで(いわゆる負けず嫌い)、何よりもまず誰よりも先んじていたいと思っています。そのせいで失敗して落ち込むことなんて数えきれないほど。でもね、「バネは縮めた分だけ強く大きく伸びる」のです。
正直、「海外経験は大学生になってからでいいじゃん」という意見に反論する答えは、自分の中ではまだ見つけられていません。確かにそうなのかもしれない。もっと学んで自分を成長させてから海外を見た方が、多くのものを得られるのかもしれない。
ただ、中高生の時代に3回海外へ行って何が良かったかって、それは確実に自分の世界を広げられたこと。言葉通り「(日本以外の)世界が広がった」ということもあるけど、渡航をきっかけに国内でも世界がいっぱい広がった。普通の高校生活じゃ会えなかった友達や大学生、大人に会えた。普通の高校生活じゃ吸収出来なかった様々な考えや思いに触れることが出来た。そして何よりも、日本に、世界に大切な人がたくさん出来た。
俺は小さなきっかけ1つで、ドミノ倒しが倒れて行くように次々と新しい国、新しい仲間といった広い広いこの世界へ歩みだすことが出来ました。そんなきっかけを多くの高校生に掴んで欲しい、掴みたいと思って欲しいと願ってこの『勝手に』相談室を書いています。たった1人だけ、君だけでもいいから小さな一歩を踏み出して欲しい。
では本当に最後の最後。「どこの国へ行くか」。俺は断然インドと中国をお勧めします。今年から短期派遣プログラムに中国が追加されて心底嬉しいです。謝謝弥! なぜこの2か国なのかと言うと。言葉は悪いけどあえて使うと、どちらも「発展途上国」です。さっきからちらほらと触れてはいるけど、俺の渡航歴はオーストラリア→中国→インド。初めて海外に行った時は全てが眩しくて、何の違和感も無く「これが外国か…!」と思っていた。でも後から振り返ると、オーストラリアって見た目日本と全然違うけど、実は中身が物凄く似ていて。社会科で習う「世界の画一化」って言うのをそのまんま体現した感じ(もちろん人によって意見は異なります。個人的見解)。 それに、「発展途上国」っていう枠組みでインドや中国を見てない?インドや中国って汚いだろうな…住んでいる人たちも怖そうだな…って。実際に自分の目で見たわけじゃないのに、勝手に決めつけて勝手に判断してる。
世界はもっと広いです。同じ「インド」でも東西南北で全く文化が違うし。同じ「中国」でも国家レベルと高校生レベルじゃ全く仲の良さが違うし(中国の高校生は日本文化が大好きで、中国語・英語・日本語を駆使して積極的に絡み、質の高い議論をします)。アフリカに行ったことないけど、行ったことのある友人から話を聞くとまだまだ俺の想像すら出来ない世界が広がっている。どうせ世界を見るなら、普段体験している先進国の文化とは全く違う世界に飛び出してみようよ!自分の可能性を信じて!!
『勝手に』お悩み相談室、いかがだったでしょうか。段々と口調が変化していて(笑) 今の、高校2年生の俺が感じていることを、ただつらつらと書き連ねただけです。明日の自分でさえ納得出来ない論理を展開しているかもしれません。繰り返しになりますが、たくさんある考え方のちっぽけな1つだと思って頂ければ幸いです。
自分が一番後悔しないように生きろ!