7月22日から8月12日までの3週間、私は中国の遼寧省、鞍山に行ってきました。
鞍山は東京と比べて夏の気温が低く、私が滞在していたときは最高で25度くらいでした。湿気もあまりなく、とても過ごしやすかったです。
平日は現地の高校に通い、各国からのAFS生だけで授業を受けました。
午前中は9時から中国語の授業を英語で受けました。果物の名前や季節について、道案内など、簡単な単語を中心に、発音を重点的にゆっくり勉強しました。
お昼を食べて2時間の長い休憩の後はホストシスター達と学校内でアクティビティーをしました。餃子を作って食べたり、習字をしたり、中国の伝統的な歌を歌ったりしました。
私が1番中国らしくて好きなアクティビティーは太極拳でした。
実際にやってみると一つ一つの動作がゆっくりでとても大変でしたが、中国の伝統や歴史を感じられるような武道を肌で感じられ、とても興味深かったです。
3時半に学校が終わった後は、AFS生やホストシスターらと一緒にスーパーに行ったりアイスを食べにいったりしました。
土曜日は授業がありませんでしたが、学校主催で博物館や故宮など様々な場所に行きました。私が一番思い出に残っている場所は北海と呼ばれる海水浴場です。
中国のビーチというと、水が汚く砂浜が黒ずんでいるイメージがあるかもしれませんが、私たちが行ったビーチは砂浜が本当に綺麗で、海水も汚いという印象は受けませんでした。
そこではみんなで泳いだり、ビーチバレーをしたりして楽しい時間を過ごしました。
中国のホストファミリーの家庭の生活で私が驚いたのは食事です。鞍山など中国の北の方は一年を通して比較的涼しいこともあり、料理も味付けが濃いものが多かったです。
最初は日本料理とはまったく違う濃厚な味に戸惑いましたが、どの料理もとても美味しくいつも満腹になっていました。
使っている食材自体も日本では見かけないものが多く興味深かったです。
私がホストシスターや他の国からのAFS生との思い出で一番楽しかったのは、放課後や日曜日に遊んだことです。
特に夕飯後はみんなで公園に集まりました。夜の公園では老若男女が広場舞と呼ばれる踊りを踊っていたり、地元の高校生らが集まっていたりと、市民の憩いの場になっていました。
この地域では外国人がとても珍しいらしく、私たちを見かけて話しかけてくる人がとても多かったです。ホストシスター、ブラザーの友だちなど、沢山人と仲良くなれたことがとても良かったです。
私のホストファミリーは、ホストシスターとその妹、両親、祖母で暮らしていました。皆とても優しく接してくれて、私が中国語で分からない単語があった時は写真を見せてくれたりゆっくり喋ってくれました。
ホストシスターの妹は10歳で、日本から来た私に非常に興味を持ってくれました。その子に折り紙を使って鶴の折り方を教えたり、その子と一緒に中国のお菓子を食べたりしたことが思い出です。
この3週間中国で生活してみて、現地の人は気さくで優しい人ばかりだと感じました。ホストファミリーや他の留学生のホストシスター、ブラザーが優しいのはもちろんのこと、道ですれ違う人、お店の店員さんまでとても気さくで話しやすかったです。
特に若い人は、私が日本人だと知るとアニメやマンガのことを話してくる人が非常に多く、日本と中国の文化はお互い吸収し合っているのだと強く感じました。
ここで学んだことは山ほどあります。中国の食事のマナーや現地の言葉の言い回しなど、毎日刺激を受けるばかりでした。
また、イタリアやドイツのからのAFS生に、生活スタイルや流行り、言葉などを教えてもらい、今度はヨーロッパに行ってみたいと思いました。
それとともに、私も現地で日本について沢山広めてきました。ホストファミリーに私自身が作った日本の観光名所や食べ物のことを調べたスクラップブックを渡したのですが、それにとても喜んでくれました。また、イタリアのAFS生に鮨の消しゴムやポケモンの人形をあげたら非常に興味を持ってくれてとても嬉しかったです。
3週間はとても短くあっという間に過ぎてしまいましたが、大好きなホストファミリーとイタリアとドイツの友人ができたのは絶対に消せない思い出です。
中国人とは中国語で話し、イタリア、ドイツの人とは英語で話す3ヶ国語を混ぜた生活は、時には頭がゴチャゴチャになり大変なこともありましたが、とても良い経験になりました。
これからも英語と中国語を勉強して、もっと友だちと活発な会話ができるようになりたいです。
-2017 中国短期派遣 堀米 美結