短期派遣プログラム36期Canada RedDeerに行かせていただきました。
日本とは全く違う環境に行って英語漬けの1ヶ月は私にとって一生忘れられないものとなりました。
留学に行く前は自分一人で全く知らない環境に身を置くという事が無く、新しい場所に飛び込む勇気を持って、期待と少しの不安を胸に日本を飛び立ちました。
私の留学は飛行機から始まっていたように思えます。なぜなら、隣の座席の人が一般のインド人の18歳の女の子で、彼女と飛行機に乗っている9時間の間英語で会話していたからです。
彼女の英語には訛りがあり、聞き取る事が難しくてこれから始まる1ヶ月が不安でいっぱいになった事を昨日のように思い出します。
空港に着くと現地のコーディネーターの方が私達日本人とケベック州から来たAFS生を迎えに来たリムジンバスで学校の前まで送っていただきました。この1ヶ月の間アクティビティの際は全てリムジンバスでAFS生21人共に移動しました。
学校の前に着き、そこでホストファミリーを待つのですが、どんどん友達のホストファミリーが迎えに来る中緊張でいっぱいでした。
ついに私のホストファミリーが迎えに来ると、会うなりすぐに大きなハグをして握手を交わしてくれました。
家までの間の車の中でやカナダの自然で広大な風景に驚いた事や好きな洋楽について話したら緊張はあっという間に飛んで行ったように思います。
その日はイタリア人のAFS生は飛行機のトラブルがありカナダに到着が1日遅れてしまったので、一人きりで過ごしました。
ホストマザーはシングルマザーな事もあり、忙しい時間を割いて私をリラックスさせようとカードゲームで13歳のホストブラザーと3人で対戦して遊びました。テレビは好きに使っていいと言われていたので、NetFlixという映画やドラマが見放題のものを字幕なしで毎日観ていました。
ルームメイトと観る事が多く、彼女と毎晩一緒に観てお互いに感想を言い合ったりしていました。
彼女はイタリアのカードゲームや、イタリア語を教えてくれました。私も彼女に日本からのお土産を渡して、漢字で名前を書いてあげました。
私は日本で自己紹介アルバムをホストファミリーに渡す為に作ってきていたので、それをルームメイトにも見せて日本はこういう場所なんだよと文化や習慣をシェアしました。
留学に行く前はイタリア人の子、それだけでなくドイツ人の子やケベック州から来た子達の言語や文化をこんなにも知る事ができると思っていませんでした。お互いの事を英語という言語を通して理解し合い、刺激しあえた事は私の目標でもあったので、一生忘れられないものとなりました。
また、漢字というのは日本人が思っている以上に人気があります。学校でできた友達に漢字で名前を書いてと注文される事が多々あり、書いてあげるととっても喜んでくれました。
私の日本人の友達は半紙と筆ペンを持ってきていたので、よりかっこよくなりました。
学校は平日アクティビティの日を除いて、毎朝9時から始まり6時間英語のプリントや単語の発音、リスニングをしました。
初日にクラス分けテストを行い、アイスブリーキングをしてクラスの仲を深めました。
最初は名前を覚える事が大変でしたが、毎日一緒に勉強して、登校していると自然とあっという間に覚えて仲良くなっていたように思えます。私だけでは無くみんな緊張しているんだろうなと思ったら、積極的に英語で話しかける事ができました。
登下校のバスや、放課後遊びに行く時はチャンスだと思ってたくさん話したら、一週間たった頃には聞き取りずらかった英語も聞き取れるようになったと感じました。
授業内で前に出る時も日本人は前に出られない事があります。しかし、前に出なかったら自分の思ってる事は誰にも伝わらないだろうし、日本人はシャイだからと思われる事が嫌でした。勇気を出して、一度飛び込んでみると、みんなが自分の拙い英語にも真剣に耳を傾けてくれ、先生は直してくださったり、だんだん新しい世界が切り開けていきました。
学校生活は英語力だけでなく勇気を与えてくれたように思えます。
アクティビティでは、リムジンバスに乗ってSylvan lakeに行き極寒の中泳ぎました。夏とはいえカナダの気候は涼しく朝は12度の事が多く、半袖短パンではブルブル震えるほどでした。
West Edmonton Mallへ行きウォータースライダーに乗ったり、カナダで最も広いショッピングモールという事もあり周っても周りきれないくらいでした。Banffという山に登って上からカナダを眺められた事は広大な自然豊かな地形に改めて感動しました。
アクティビティは友達と仲を深める良い機会でした。ケベック州から来た子とドイツ人の女の子と話す事が多く、カナダドルの使い方がわからなかった時助けてくれたり、バスの中で自分の話をしたりと本当に日本の友達のように頼りになって、信頼できる大事な友達となりました。
アクティビティ以外にも、バースデイパーティやバーベキューなどを別のホストファミリーのお宅で行う事が多々あり、そのおかげで他の家のホストファミリーとも仲良くなる事ができました。
学校の行き帰りや休日の生活をルームメイトと共に過ごしたのですが、喧嘩もしたり驚かしあったり、私が作ったそうめんを美味しいといってつゆまで全部飲み干してくれた事もありました。本当の姉妹のように過ごした1ヶ月はかけがえのないものです。
空港でのお別れの時普段は強い彼女は涙を流してハグをして、お互いに飛行機に乗るまで読んではいけないという約束のもと手紙を交換しました。
毎日一緒に過ごした彼女だけでは無く、ホストファミリーや学校でできたたくさんの友達やコーディネーターの方との別れも寂しかったです。だからこそ今でもお互いに連絡を取り合っています。
1ヶ月は長いようであっという間でしたが沢山の人に支えられて私がカナダで異文化を学ぶ事ができました。
これからの将来色々な困難に直面するときもあると思いますが、一つ一つ新しい世界に飛び込む絶好の機会だと思って、またこのカナダでできた友達にお互い成長した姿を見せ合いたいです。
Every day a new adventure.
名取あかね