私は2014年夏にAFS短期派遣プログラムでインドへ行きました。一緒に行った生徒は全員個性的でまさに十人十色、とても楽しかったです。
それぞれにホストブラザー、シスターがいて、学校行事やAFS主催のイベントなどで仲良くなりました。

平日は学校に通い、英語、ダンス、美術、音楽、料理、体育などを学びます。習ったダンスを全校生徒の前で発表したりもしました。
どの授業もとても面白くて、先生方も素敵でした。

一番印象に残っているのは、やはりアーグラにタージマハルを見に行ったことです。間近に見るタージマハルは真っ白で美しく、「今インドに来ているんだ…。」と強く感じました。
バスの中で洋楽や邦楽を歌い、色々な話をしてみんなの仲が深まった一日でした。

私のホストファミリーは優しくて面白い人たちです。「受け入れ先」と「留学生」という立場を一切感じさせず、いつも温かく接してくれます。
私も家事を手伝ったり、悩み相談をしたり、本当の家族として過ごしました。家族全員が揃う夜に外食したり、団欒するのが何よりの楽しみでした。
平日の放課後は妹と弟とたくさんテレビを見ていたので、インドの芸能界について大分詳しくなりました。
インド人の芸能人は美男美女ばかり。そして全員ダンスが上手いです。

家で料理を作ってくれるのは主に母で、どの料理も美味しかったです。(最初の内は私のために辛さを控えめに作ってくれていました。)
ホストファミリーは私を深く愛してくれて、私もみんなが大好きだったので、別れの日はみんなで泣きました。
素敵なホストファミリーに巡り合えて、私は本当に幸せです。

ホストファミリーとは帰国後もSNSで頻繁に連絡を取り合っていました。特に妹とは写真を送りあったりして、日々の出来事を共有していました。
一番心に残っているのは、帰国翌年の私の誕生日に、妹がチョコレートケーキを焼いて、家族全員でお祝いしてくれている動画を送ってくれたことです。

みんなの愛がとても温かく、遠く離れていても私たちは強い絆で結ばれているのだということを改めて感じた一日でした。
現在でも、毎週あったことを報告しあっています。

今回インドに里帰りしたのは、「大学生になったら必ず里帰りする。」とホストファミリーと約束していたからです。
浪人したため一年長く待たせてしまいましたが、ホストファミリーは里帰りをとても喜んでくれました。
ファミリーからは最低一か月は滞在してほしいと言われました。さすがに社交辞令だろうと思って今回は12日間滞在することに決めましたが、後で短すぎると怒られました。
12日間という限られた時間の中で、家族みんなでジャイプルへ旅行に行ったり、買い物や遊園地に行ったりしてとても楽しい時間を過ごしました。
次回は最低2、3か月と言われているので、可能な限り長期間行けたらいいなと思っています。

AFSで短期留学をして以来、私はインドを第二の故郷だと思うようになりました。私はインドに行った経験やインドとの繋がりを何らかの形で将来に活かしたいと思っています。
今回の滞在中に、テレビ番組の制作に興味があるとインドの母に相談したら、今度映画製作コースを紹介してくれるそうです。次回インドに行く際にその授業に参加する可能性が大いにあります。
また、インドの家族からはもっと頻繁に会いたいからインドの日本大使館に就職してほしいと(冗談交じりですが)言われました。それもありかなと思いました。
インドという国は私のこれから先の人生に色々な影響を与えてくれると思いますし、私自身も積極的に関わり続けていくつもりです。

インドに観光客として行くのはなかなか大変なことも多いかと思います。
その点、ホームステイならインドの興味深い文化を安全に、且つ楽しく味わうことが出来ます。
皆さんも一生記憶に残る体験をしたいのであれば、ぜひインドに行きましょう!


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